1月リリース用の楽曲マスターが上がったので、先日ディストリビューターで配信申請した。(ちなみ、商用配信なので、一定の品質をクリアしているか等、最低限の審査はサイト側であります) その時気付いたんだけど、ウチが使っているnarasuというディストリだと、もうかなり前からハイレゾ配信ができるようになっていた。
これまでは何となくハイレゾは敬遠してたんだけど、今回やってみようかという気になった。規格上CDを越える音質の配信ができるわけで、ネットレーベルとしてはアドバンテージになりますからね。
それで、その音源登録方法を読んで拍子抜け。なんと44.1kHz/16bit(CD)のWAVの代わりに、48kHz/24bit等、ハイレゾになっているWAVを登録するだけだった。あとは自動でmp3やら44/16に変換してくれる。ハイレゾのストリーミングやらDLに対応しているサイトには、ちゃんとハイレゾデータが届く。こりゃ簡単。
で、ProToolsで48/24で書き出して、登録してみました。なんの問題もなくそのまま審査終了で配信登録までいきました。
ウチは48/32で制作しているので、DITHERを48/24に設定したのは言うまでもありません。いつもCD規格で書き出していると、間違えやすいかもしれない。
で、44/16のWAVと48/24のWAVを聞き比べてみたのですが……。正直、比べる前は大して違わないのでないかと思ってました。ところがどっこい、これが笑えるほど違います。特に中域~中高域の、音楽でいったらボーカルやら大半の楽器が鳴っている一番オイシイ部分が、非常に豊かな感じでみっちり詰って響いてくれます。こんなに違うとは思わなかった。
ということで、DAWで音楽制作している人は、少し手間が増えるだけなので、ハイレゾ配信はしていった方がいいかもしれない。今は多くのディストリビューターで対応しているはずなので。
ウチも、流石に過去作品をハイレゾ化するのは大変すぎるが、今後はハイレゾで出していこうと思います。
(むろん、スタンダード音質でストリーミングも聞けます)
2024/12/31
ハイレゾ配信試してみた
2024/12/26
DEW RIDGE RECORDSの1年
年末なので、今年のDEW RIDGE RECORDSを振り返ってみる。
まず独自ドメイン「dewridge-records.com」を取って、サイト移転した。これでかなり体制が整ったと思うし、このタイミングでコンテンツを再構築できて良かった。
またブログをWordPressからgoogle bloggerサービスに移転。移転後にはかなりgoogle検索情報が混乱して、なかなか新サイトが検索に現れず古いサイト(エラーが出る)ばかりが出ていたが、最近になってようやく正常化。どうも旧サイトのドメインを消したのが良かったらしい。
WordPressは結局扱いにくかった。今でこそいうが、セキュリティプラグインにちょくちょくサイバー攻撃が記録されてて、これが嫌だった。ハッカーが全自動でスキャンしてるんですね。最後ははっきり旧ブログを狙っての攻撃もあった。(適当なID/PASSでログインしようとする)
楽曲リリースについては、最低限の目標だった月1曲はクリアできて良かった。オフボーカルを入れると20曲近くは1年でリリースしている。
楽曲的にも、色々なシンガーさんへバラエティに富んだ曲を振れてよかった。(これは目標達成)
念願のカラオケBOXへのカラオケ配信も始めることができた。これは最初の曲以外はTuneCoreのサービスを使っていて、有料だが条件的には有利。今後も続けます。
独自ドメインに移動したきっかけで、楽曲をどう広めていくか、つまり広い意味でのマーケティングにも目が向くようになった。まだまだ手探り状態ですが、研究・試行錯誤は継続中。
来年に向けて他にも色々計画はありますが、鬼に笑われないよう、無言実行を心がけます。😆 とりあえず、マスタリング用に来年はアウトボードを導入したいと思っています。
2024/12/19
オーディオアンプをアウトボードに?
実家に転がっていたオーディオ用の古いプリメインアンプ。いまどきフルのステレオコンポサイズで、てか80年代の製品だからイマドキじゃないか😅、まあ巷でいうバブルコンポってやつです。接触不良が出たので引退させてたんだけど、アンプとしてまだ充分稼動可能。
それで思いついた。マスタリング用のプロセッサ……のような感じで使えないものかと。マスタリング用のアウトボード、まあお高いものが多い。ちょっとしたスタジオにあるやつだと数十万円台~になってしまう。ウチは到底無理なので、こんな時は知恵を絞る。もしかしたら80年代のアンプに楽曲マスターを突っ込んだら、80sの音に色付けされて出力されるんじゃないか。そうでなくもビンテージな感じにまとまらないか。どうですかこれ、結構イケそうでしょう?
アンプはTRIOのやつで、確か当時8万円くらいだったので、モノはいいはず。TRIOはのちにKENWOODになる。この時代ご存知の通りオーディオメーカーも百花繚乱で、それぞれ個性があった。TRIO/KENWOODの音は、華やかで透明度が高く聞いてて楽しい音、POPSやAORなどによく合う系統でした。バッチリでしょう?
それで、実家からアンプを運んで、トランスがデカいの入っているから重いんだが、事務所兼スタジオでオーディオI/FからTAPE PLAY端子に接続。ところが、PHONE端子(TRS)からアンプのRCAへ変換ケーブル&変換プラグを介してつないだので、ノイズが入って閉口した。「プー」みたいなグランドループ音が440Hzあたりで鳴ってやがる。とりあえずPHONEの出力レベルを大きくして対処。今回はテストなので。
そしてアンプのPHONE端子から、また変換ケーブルでオーディオIFの入力(TS)に繋ぐ。
これで楽曲マスターを流して録ってみた。
結果は……80sサウンドは無理と判明。若干ビンテージ感は出たが、ちょっと音の輪郭がボヤけた感じで、周波数特性も極ハイと極ローはたぶん出てない。(ソフタイザーって感じ)
これをマスターに使えるかというと……かなり微妙。ということで結局転用は無理だな、という結論に。たぶん「スピーカーを鳴らす」方へ回路がチューニングされてるから、そこは仕方がないかもしれない。
もしうまく行ったら昔のオーディオアンプを集めてアウトボード転用大会をやろうかと思ったが、やはり世間であまりやられていないことは、この場合理由があったわけです。餅は餅屋、マスタリング用プロセッサの研究は今後も続けます。
2024/12/18
12/21「オールドソングス」カラオケ配信
【カラオケ配信開始】
Tombo「オールドソングス」
配信予定日12月21日(土)~
公式音源での配信
全国の【カラオケJOYSOUND】で歌えるようになります!
#VideoKicksカラオケ配信
#TuneCoreJapan
#JOYSOUND
2024/12/15
「セレナセレナーデ」ライナーノーツ
・“テクノラテン”というコンセプトを決めて作った曲(“ラテンテクノ”ではない。つまりラテン色が濃い)。ほとんどのパートをアナログシンセで演奏している。結果、音が太く異形の存在感、異世界感のあるサウンドが出た。サチュレーターの類は未使用です。
・ラテン楽団といえばブラスセクションなので、シンセブラスを大フィーチャーした。これもアナログシンセだがビッグバンドブラスをイメージしている。作り方はメインをMoog Mother32で、そこにベリのSystem100でデチューン気味に薄く2VCOを重ねている、つまり一音につき3VCO。それを二重に多重録音した。共鳴が深すぎてEQ処理は苦労した。
・ティンパレスとタンバリンはFA-06で、つまりサンプリング音源は未使用。
・ドラム類もアナログシンセで作っているが、クラッシュシンバルとアゴゴだけはTR-8。
・全体的に、アナログの味を活かしたソフトで弾力感のあるリズムセクションになっている。
・これだけだと単色系でちょっとつらいので、コード楽器はデジタルシンセで澄んだ音色を入れた。こちら方面はデジタルが得意なので適材適所。
・ボーカルは、ラテンなのでパンチのある歌い方ができるシンガーさんを捜して、「すみす」さんに依頼。結果、想定を大きく超える表現のトラックを頂いた。実はメロの高音部は少し音域的に苦しいのですが、地声と間違えるような強いファルセットで歌いきってくれています。不安定なのにトラックと合わせると正解。音楽はだから面白い。
2024/12/11
雑記・爆走自転車対策
車を実家の駐車場に入れる時間帯が夕方なので、近頃ほぼ暗くなっています。また道路が狭いのですね。車2台がギリギリすれ違えるくらい。それで、バックしながらハンドルを切ってそろそろ後退していくと、車のすぐ横のスペースを自転車が時速30kmくらいで突っ走っていく。ヒヤヒヤします。そんなことが秋~冬は昔からちょくちょくあり、ここ数日も3回ありました。なぜカーブしながらバックしている自動車の横を突っ切ろうとするのか? 理解できません。バックミラーを気をつけていても、必ず死角から突っ込んでくる。四つ角を曲がって爆走してくるので、気付いた時にはすぐ横まで来ています。こちらは急ブレーキですが、向こうは下手すると睨み付けていきますからね。
あまりに危ないので、電池式のカンテラを買って、車庫入れ前に降車して門へ引っ掛けておくことにした。これで少し明るくなって自転車を見つけやすくなったと思うが……。その時ついでに後方確認。ほぼ忍者のように音もなく疾走してくるので。
車のほうは、最近は“名古屋走り”はあまり見なくなったが、その分自転車が荒ぶってますね。皆様も夕方の通行にはお気をつけて。
2024/12/09
12/9 配信開始!「セレナセレナーデ」/ すみす
新感覚アナログ・テクノラテン。いまひとたびの宴をあなたに…! 「セレナセレナーデ」 / すみす
作詞:弦央昭良
作曲:弦央昭良
編曲:弦央昭良
Release Date:2024/12/09
JASRAC作品コード:311-1239-1
2024/12/08
「オールドソングス」ライナーノーツ
・カーペンターズに捧げた曲なので、万一関係者に聞かれても恥ずかしくない曲を、という気概で制作した。幸いリスナーの皆様からも好評で嬉しい限りです。
・歌のバックで鳴っているハープシコードかブラスのような不思議な音は、Moog Mother-32で作っている。今回はしっかりMIDIベロシティをシンセシスで使っているが、こういう鳴らし方はYoutubeの海外動画でもなかなかないと思う。もちろん多重録音。
・分厚いコーラスの音色はBehringer System100で作っている。深いリバーブを掛けて存在感を際立たせた。実は残響がないと結構味気ない音。プリミティブなシンセは音響まで考えないといけない。(この辺りはTOMITA作品からも学べる話)
・エレピがWurlitzerのパッチなのはもちろんリチャードへのリスペクト。試しにFender Rhodesもやってみたが、駄目ですね。どうしてもカーペンターズならWurlieでないと。
・他のシンセサウンドは、Roland FA-06です。やっぱりアナログシンセ主体の曲だと、ソフトシンセより実機がよく調和します。
・シンセドラムはSH-4dのもの。TR-8だと音がタイト過ぎた。
・マスタリングにはOzoneのVintage Limiterを使っています。今回Maximizerは音圧がウネウネ変わって気持ち悪かった。他のリミッターだと、Waves L2はWave色が出すぎ、Oxford Limiterはブリティッシュ色が強過ぎた。なんだかんだでOzoneは汎用的。
・ボーカルは、以前ACTiVATEの「1983」でもお願いしたシンガーソングライターのTomboさんに依頼。3年分の進化で、今回スタイリッシュな大人っぽさが加わってドンピシャでした。アウトロのファルセットは絶品。ここは巷の女性アイドル曲の最高音と同じです。
2024/12/04
12/9 配信予定「セレナセレナーデ」/ すみす
テクノラテンに乗せて。いまひとたびの宴をあなたに
作詞:弦央昭良
作曲:弦央昭良
編曲:弦央昭良
Release Date:2024/12/09
JASRAC作品コード:311-1239-1
#テクノラテン #POPS #シンセポップ
2024/12/03
雑記・映画エンドオブ~Series
最近アクション物の洋画を続けざまに見ているが、印象深かったのが「エンド・オブ・ホワイトハウス」から始まる3本のシリーズ。1作目はホワイトハウスを北朝鮮テロリストが占拠、2作目はロンドンで各国首脳をイスラム組織が暗殺、3作目は副大統領のクーデターで大統領暗殺未遂、というストーリー。それぞれリアリティがあって最近の世界情勢と重ね合わせて見てしまう。主人公がシークレットサービスで、一見フツメンなのに超タフガイで悪漢を出会って1秒でヌッ●していくのが痛快。😅 アクション映画もタイパを意識しているのかな?
シリーズでゾッとしたのが3作目。数百機のドローンスウォーム(群)でアウトドア休暇の大統領を襲うシーンは、これ本当にやられたら防ぎようがないな、と確信。爆弾を積んで上空から特攻されたら、護衛が拳銃を乱射しても物量的に意味がない。
映画ではドローン搭載の高性能カメラで人物まで認識してリモコン攻撃をしていたが、今の技術だと実際にそこまで可能ですね。
防ぐとしたらジャマー(電場妨害)みたいな装置を常備するか、捕獲用の網をドローンに絡ませるか、くらいか。
(平和な先進国でも、テロリストがドローン群でソフトターゲットを襲う、というのは、現実の脅威だそうです)
今はドローン群も楽しい平和利用では、お祭りで空中にLEDライトで巨大な立体(絵)を描いたり、といったものですが、やっぱり最新技術はこういう風に使うべきですね。
11/18 新曲「オールドソングス」/ Tombo
いま、ただひとつの想いを伝えたくて――。CARPENTERSに捧ぐ 「オールドソングス」/ Tombo 作詞:弦央昭良 作曲:弦央昭良 編曲:弦央昭良 Release Date:2024/11/18 JASRAC作品コード:307-0643-2...
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疾走雪上車はてしなく――。アナログリズム・テクノポップ 作詞:- 作曲:弦央昭良 編曲:弦央昭良 Release Date:2024/10/15 JASRAC作品コード:307-0651-3 #テクノポップ #エレクトロニカ #シンセポップ
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DEW RIDGE RECORDSはフリー楽曲プロバイダーでもあるので、試しに楽曲のライナーノーツ的な何かを書いてみる。(まあ前回もやったが…) 世間のレーベルであまりこういうのはないが、ウチは慣習に縛られる必要もないので。音楽マニアや業界の皆さんは面白がってくれるかも? ...
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・この曲ではまずアナログシンセで、大規模ストリングス・アンサンブルを作ってみたくて、アレンジを制作した。もちろん多重録音で実現。 ・シンガーの方に渡したカラオケではソフトシンセで仮入れしてあり、実際に収録された歌を聞きながら、ミックス直前の段階で音決めをして、声部ごとにアナログ...