年の瀬もいよいよ押し迫ってきた日に、久々のデモ曲追加です。シティポップ的な要素をまぶした、ネオJ-POP ROCKみたいな曲を書いてみました。
「Pastel LOTUS」
ボーカルはレッドナイトUKさんにお願いしました。ウーン若い人はやっぱりフィーリングもヤングだね、としみじみ思ったミドルof昭和生まれであった。
年の瀬もいよいよ押し迫ってきた日に、久々のデモ曲追加です。シティポップ的な要素をまぶした、ネオJ-POP ROCKみたいな曲を書いてみました。
「Pastel LOTUS」
ボーカルはレッドナイトUKさんにお願いしました。ウーン若い人はやっぱりフィーリングもヤングだね、としみじみ思ったミドルof昭和生まれであった。
雑談ネタ書くよ。That’s 談。ツカミはオッケー。
秋口くらいから、ガスコンロの火の付きが悪く、それがだんだん悪化していって、毎回1~3分も点火にかかるようになった(誇張ではなく)。下手するとコンロの前で5分くらい付いたり消えたりをやっている(w)。精神衛生上非常に悪かったが、掃除しても変わらないし、もしやと思って蓋を開けて電池を替えてみたら、一瞬で点火するようになった……のだが、やはり一度は必ず消えたりする。うーん古いから仕方ないのか。どうもガス会社はガスの圧力を時間帯で変えている気がする。食事時は高い(ので、すぐ着火)、そして深夜は低い。国中カーボンフリーになったらガスも使えなくなったりして? 税制で圧力掛けられる可能性はあるよな。
実家の庭いじりの話。縁側に常緑樹が迫ってきてて、またそろそろ切らなくちゃと思っていたら、なんとその辺りに寒椿がぽつぽつ花を付けました。しかも紅白二色。こんな時期にも咲くんですね(←だから寒椿というらしい)。こうなるとしばらく切れないなあ。考えたらお正月にはお目出度い色の組み合わせか? ほぼ手入れしてないのによく育つもんです。
そういえばあれだけ毎日出入りしていた野良猫軍団が最近姿を見なくなった。どこかに拾われたのならいいけど。見なけりゃ見ないで心配になるんですねw
ある仮歌シンガーさんのデモ動画を見ていたら、伴奏のアコースティックギターの男性が、ギターを裏返して膝に乗せて、ギターのボディをカホンのようにポコポコ叩いているのを見てビックリ(w)。いや、いい音はしますが、そんなことしたらボディが歪んで悪い影響があるんじゃ……。どうでもいいような安ギターには見えないし。ストラップで下げているギターをポンポンと軽く叩くようなやつは良く見ますが、これは初めて(完全にパーカッション扱い)。やっぱり駄目だよねこれ……(ちなみ、アコギをポコポコするあれは、スラム奏法というんだそうですね)。ご本人が音楽的に必要だと思うなら仕方ないが、ここまで叩きまくるならやはりカホンおすすめだなあ。何よりヒヤヒヤして見ていられない。楽器は大切にしましょう。
(思ったがジャンクギターをリフォームしてパーカッションにしたら面白いかも?)
(おまけ→このスラム奏法、ボディだけじゃなく弦を叩いたりもすることがあるみたいですね。あと弾き方もタッピングが入ってきたり。ギターの痛みが早い奏法という気はするw)
今回またちょっと社会ネタ。朝日新聞的な?やつ。
コロナ、依然として収まる気配がない、どころか緊急事態宣言の瀬戸際ですが、今回の一連の政府の呼びかけを見ていて気付いたことがあって。それは、あれだけ「自己責任」を連呼していた政府が、一切それを言わなくなってるということ。それどころか、社会で暮らしている他の人のことを考えて、マスクをして下さい、感染予防に協力してください、とくる。もちろん自分は大賛成ですが、あんなに「病気する奴は自己責任!仕事ない奴は自己責任!」と叫びながら社会保障を削りまくっていた政府与党なのに、おかしな話です。まあ都合の良いこと。
結局人間は社会的な動物で、決して一人で暮らしているわけでなく、みんな社会の中でそれぞれの役割があってそれで世の中回っている、ということを強烈に思い出させてくれる状況になりました。
どんなに感染予防に気をつけて引き篭もっていても、社会インフラを誰かが維持しないと暮らしていけないですよね?
だから、社会は助け合いで回っているのですね。なんでもかんでも自己責任なんて叫ぶ風潮は間違いでした。これはハッキリ書いておいたほうがいいけど、自民党の小泉竹中政権から始まったことですからね。
あの時に改革だ!痛みに耐えなければならない!と言われてみんな票を入れたわけだけど、誰も自分のところに「痛み」が来るとは思っていなかった。誰か他の人のところに行くと思っていた。ところが事実は、みんなのところに平等に来た。上級国民以外は(w)。
(まあ自分は票入れてないけど、絶対嘘だと思っていたので。「自民党をぶっ壊す」と小泉は言っていたが、事実は「日本をぶっ壊す」でしたね)
もうそろそろこの時のスローガンだった「自己責任論」は完全に間違いだった、とみんな認識した方がいい。社会は助け合い、支えあいで回っています。お金がどれだけあっても社会システムが止まったらみんな死亡ですよ。それが現代文明なので。「相互扶助」こそが本当に大切にされるべきキーワードです。
今の与党はもともと強い者はより強く(=お金持ちはよりお金持ちに)、弱い者はさらに虐げよう、という政党なので、上級国民様以外の僕ら庶民は相手にされてないのだよ(新自由主義だよね)。むしろいかに金を搾りとって上級に回すか、ということに腐心している方々です。
しかも愛国?の看板だけでやっていることは驚くべき売国だし、庶民が積極的に支持する理由がない。
ま、たとえ今の野党が与党になっても、官僚システムがある限り税金ちょろまかしは変わらないし(アベノマスクの収支をみよ、隙あらば裏金作り)、どうしようもないかもしれない。それにしても自己責任論なんて絶対に間違いだから、またコロナ騒動が収まって息を吹き返さないうちに、トドメを刺しておいたほうがいいですね。
(ついで言うと、今の社会は強い者を優遇しすぎた結果、富が独占されてしまって、お金が社会の中で回らなくなってしまった。お金=資本主義社会の血液を、一部の者だけがタンカー一杯に溜め込んでいる状態。これじゃあ身体=社会が弱る一方だよね、そりゃ。ちゃんと政府が吐き出させて血液を全身に回さないと。それが出来ていたのが日本の高度成長期ですよ。これはアメリカも同じ、というか極端に酷いが。この愚行を日本で始めたのが、繰り返しになるが小泉・竹中政権です。
……また床屋政談だって? アーアー聞コエナイー)
Dear Sirs,
Thank you very much for examining my offer.
I wish you make great fictions also from now on.
Best regards.
今回はなんとなくWIRED誌っぽいネタをGIGAZINE風に書いてみよう。違うか。
トランプによるデマツイートとTwitter社の警告ラベル案件、Qアノンやユダヤ人差別のグループを排除したFacebook、そしてやはり不正選挙陰謀論などの動画を削除したYoutubeと、巨大SNSによる言論規制の動きが続いていますが。
本当はどこの会社もやりたくないと思うんだよね、そうすることで色々と批判を浴びるし、トランプによる圧力もある。最悪訴訟も覚悟しなくちゃいけないし、監視にはお金も人員も必要。何より、人を驚かせるようなデマや陰謀論は、SNS企業としては実は推奨したいくらいの「優良コンテンツ」でしょう。それでSNS利用時間が延びて広告も一杯入れられるからね。
だから従来は放置していたんだけど、流石に社会に(世界に)悪影響が強すぎて、放置すれば国が大混乱に陥る可能性が現実に出てきた。それでようやく重い腰を上げたということでしょう。トランプが去ったあと、今後同じことが起こる可能性はあまり高くないが、それでもどうなるかはわからない。社会の情報インフラとして、GAFAも管理責任が発生するような事態になってしまったのですね。それだけ影響力が拡大したということもであって、世界を壊しかねない力があると今回露見した。言うまでもなく歴史上初めてのことです。
むろん自分も民主主義国家に生きる者の一人だから、言論の自由は最大限尊重されるべきだと思いますが、今回の巨大SNSの規制・統制については賛成します。よく言われることだが自由には責任が付いてきますし、様々な人々が暮らす社会の中で生きている以上、一定の規範はあるべきです。(例えば、差別・陰謀論・デマなどは、言論の自由のうちには入りません。むしろ言論テロ・情報テロでしょう。困ったことにトランプはこの3つを兼ね備えていたんだけどw)
言うまでもなく、これらについてどう判断するかは非常に微妙な問題もあり、だからこそ連中もやりたくなかったのだろうが、今後は言論機関並みの判断を迫られるシーンも増えるでしょう。(だから一部のファクトチェックで外部の機関と連携する動きもある)
やりすぎればそれは簡単に言論統制になるし、政府が悪用すれば中国のSNSのようなデジタルディストピアになります。あれは天安門事件や習近平批判は、例え隠語を使ってもたちどころにAIが発見して削除されてしまうそうですね。下手をすれば公安が家に踏み込んできて、そのまま行方不明です。(クマのプーさんの写真が削除されるのだから呆れます。習近平が気にするからですねw)
いってみればトランプのツイートと選挙陰謀論規制は、巨大SNSにとってパンドラの箱を開けてしまったようなものでしょう。言論の自由と社会規範の闘いという、無限の泥沼にはまりました。もう旨い商売ではなくなっていく可能性もあります。独禁法違反でもダメージがありそうですしね。
まさか’90年代半ばにアメリカの通信品位法を巨大違憲訴訟で(事実上)潰した時には、こんなことになるなんて思わなかったでしょう。あの時の原告はアメリカのIT企業・言論機関総出のドリームチームでした。通信(コンテンツ)を政府が一切検閲するな、という訴訟だったから。
時代の流れとともに社会も規制への考え方も変わっていくんですね。特に世界がIT化してから変化の速度は大きくなっていると感じます。
Frankly speaking, I have to write many songs. It’s my destiny (oh Carol).
2 years ago, my purpose was 100 songs. 1 year ago, it was 300 songs. And now… over a thousand songs! Wow. But it is a true from deep inside of my heart.
Therefore, I always welcome a good idea of English lyrics. Please send it anytime you like. Don’t hurry for it, take enough time for making a music.
(I am running some projects anyway, It may take some time to reply)
If you need to make music, please contact me. Let’s make a great music which becomes a topic of word of mouth.
From the composer with a hot coffee.
Best regards.
年末になると、サイトの年次契約更新がやってくるので、ちょうど1年経ったとわかる仕掛けDEATH。ということでサイト開設3周年です。この1年は作曲家として激動の年で、様々な大きなことがありました。来年はどうなるかまだ五里霧中ですが、変わらず良い音楽だけを作っていきたいと思います。
しかしコロナのことがあるので、自分もいい歳だし、本当に明日がどうなるかわかったものではないですね。気を引き締めて、それでもあんまり思い詰めても駄目なので、ふらふらゆらゆらしながら暮らしていきたい。最近寝起きは眩暈がしてますわw(低血圧なので……)
こんな時にお名前を出すのも畏れ多いが、実は冨田勲先生も低血圧体質であられたらしい。それで(かどうか?)、鷲のマークの大正製薬・リボビタンDを愛用されていたらしい。この話を聞いたときは嬉しかったなあ、自分も正に同じものを愛飲していたので(w)。あれは軽い気つけ薬としてもってこいなんですよね。……この話以前も書いたなw まあ同じ体質の人は意外と合法ドラッグ=栄養ドリンクは莫迦にできないよ、って話です、お勧めです。
いやもう、いかに健康が大切かってことはこの歳になってしみじみ思いますわ。来年は健康も音楽制作と一緒に追及しよう。あっ、最後に誰も興味のないおじさんの体重情報。今日はもう35年振りくらいの驚きのベスト体重。ちょっと絞りすぎでびっくりですわ。
雪のちらついた極寒の名古屋より。ちょっと気が早いが皆様よい年末年始をお過ごし下さい。
Dear Sirs,
Now it is the time to close for the English song project. I would like to move on to a new project. We would meet again, if we have a chance in the future.
Thank you very much for your time.
Best regards.
たまには実用記事。
少し前から、Native Instrumentsのブラス音源「Session Horns Pro」(以下SHP)を、なんとかビッグバンド曲に使えないかと色々やっていたんだけど、良い方法が見つかったので情報書いてみます。
ビッグバンドブラスの構成の主流は、以下のような感じ。
トランペット x 4
トロンボーン x 4
アルトサックス x 2
テナーサックス x 2
バリトンサックス x 1
これにドラムス・ベース・ピアノ・ギターが入ったのがビッグバンド。ピアノやギターはいないこともある。ベースは歌伴なんかだとウッドでなくエレキのことも。
残念ながらこれを再現しようというのはSHPではやや弾数が足りない。なので普通はこうするでしょう。
トランペット x 2 (Tp1 + Tp2)
トロンボーン x 2 (TenorTb + BassTb)
アルトサックス x 1
テナーサックス x 1
(バリトンサックス x 1)
これでも歌物のバックだとかなり大きな編成で、充分すぎるほど迫力あるブラスセクションになります。余裕で4声のアレンジをクリアできるしね。
ただビッグバンドと比べると半分くらいの陣容になっちゃうので…。
個別の同じトランペット音源を重複して使う……って方法は、どうしても位相やらの関係で気持ちの悪いうねりや濁りが出てしまうようです。なんだか音が不自然です。自分はちょっとチューニングを変えたり試行錯誤したがあきらめました。
他の音源のブラスを持ってくるともっと最悪で、たとえばお馴染みIKのSample Tankとかね、あきらかに不自然なハーモニーになってしまう。全く違うスタジオで録音ミックス実装された音源なんで、合うほうがおかしい。シンセも同じ。
Kontaktのファクトリーライブラリも駄目でした。あれはSHPの前世代の音源のはずなんだが。
そこで、なんとかSHPだけで更にスケールを大きくできないかと考えていたのですが、よく見れば個別音源として使えそうな奴がちゃんとあるではないかと。そこでこうした。
トランペット x 3 (Tp1+Tp2) + Fluegelhorn
トロンボーン x 3 (TenorTb+BassTb)+ Tuba
アルトサックス x 1
テナーサックス x 1
バリトンサックス x 1
バッチリです。実際ビッグバンドにフリューゲルホーンが入ることもあるし、チューバはトロンボーンセクションの最低声部に入ると、不自然さはまったくなし。バリトンサックスは結構音域広いので、汎用的にサックスアンサンブルで使える。
SHPはそんなに重くないわりに音は非常に良いし、アーティキュレーションも使いやすいのが揃っているので最高。
たぶんこういう使い方も想定して、チューバやフリューゲルホーンを入れているんだろうな。さすがNIはよく考えてるわ、って改めて納得した次第。
ミュートトランペット音源だけは、さすがにこのアンサンブルの中には入れないが、ソロなんかでは使えますね。これもかなり自然でバランスがいい音源。
いかがですか。ビッグバンドは、今はほぼアレンジで使うこともないんで、それ専用音源入れるのも疲れるしお財布に優しくない。SHPなら持っている人も多いからどんどん使いましょう。
もし足しても不自然でない音源を見つけたらまた報告します。まあアーティキュレーション等が合わなくなるんだけどね。
スキマ時間に音楽理論書をツマミ読みしていて思う。こういうものは、あんまり根を詰めて読んでも身に付かないんですね。それでこういう勉強の仕方が最適。知識をすぐ作編曲で使えるわけではないですが、次の機会に、そういえばこれはこうだったな……みたいに出来るのが大きい。詰まった時・困った時に調べても大抵は遅いわけです(w)。
しかし、商業音楽での作曲というのはメロ作りとコード進行くらいで、実際に理論なんかが役に立つのは編曲だよな、と。その編曲も無論理論だけではダメで、実際にこんな曲調の時はこんな楽器の組み合わせで音域はこうで、ボイシングは、リズムは……なんてところまでくると、これはもう単なる理論では対応できない分野。実際にその分野の音楽を聞いていて、その知識から応用するか、改めて聞いて調べてみるしかない。その場合でもあんまりパラノイア的にコピーしても仕方がないんですね。
(プラス、現代的な制作では、音源の使いこなし・選定も重要)
ちょっと脱線したけど、まあ音楽理論書類のことです。「管弦楽技法」(ゴードン・ヤコブ著)という本を読んでいたのですが、この本は名前の通りオーケストレーションの実際について書いてある本。理論書というよりノウハウ、いわゆるTIPS集みたいな感じで、弦はこう、金菅はこう、木管は…などと実例に即した編曲のヒントが書いてあって、実戦的でなかなか役立つ感じ。しかし、最初に総論みたいな章があるのですが、ここに意外なことが書いてありました。ざっとまとめると……
「オーケストラ曲だからといって、張り切りすぎるな。お前の編曲技術を披露する場所ではない。肩の力を抜いて、何のために曲があるのか考えよ。細部に神が宿るという言葉もあるが、細かすぎると誰も気付かないし無駄。常に曲全体を考えて細部を作れ」
これ読んで大爆笑ですよ。まさか理論書を読んで笑わされるとは思わなかった。確かに、自分も気負ってどんなことが書いてあるんだろうか、とページをめくってたからね。
更にこれって、オケ曲だけでなく一般のポップスにも完全に当てはまる概念ですね。
これを読んで、著者のヤコブ先生は信用できる人だ、と思いましたよw たぶん目を血走らせた(?)生徒をたくさん見てきたんだろうな。
いや、これは改めて名言だな、と思う。自分なんかもつい解析不能系コード進行とか奇抜なアレンジをやりたくなるんだけど、時と場合は考えないといけないよね。(そりゃ自分名義の曲ならどんどんやりますが……。あとやっていい場合ですね)
NHKラジオを聞いていたら、昭和のラジオ番組アーカイブから歴史的に面白いものをピックアップして解説する番組をやっていて、それで3回くらいに渡って三島由紀夫の話が流れていました。
三島自身が肉声で話している番組が流れるわけで、例の市ヶ谷突入の演説以外では、あまり普通に喋っているところは知らなかったので、なかなか興味深かったです。非常に論理的で明瞭な話し方をされる方ですね。もちろん映画出演したり劇団を率いたりという活動もしていたので、そのためもあったのでしょうが、やはり根本的には非常な知性からくるんでしょう。当時華々しかった左翼学生運動集会での対話もあったりして、三島自身は右翼であったといえるでしょうが、意見が正反対の側との対話を厭わない、いやむしろ積極的に話し合う・議論するという姿勢があって、今更ですが流石としか言いようがない。今の与党議員はぜひ爪の垢でも煎じて飲んで欲しい。
(そういった意味では非常に民主主義的な人だったといえるのでは?)
で、その三島が当時の番組で、『葉隠』について言及して、この中に書かれていることを自分は評価しているが(武士道とは死ぬここと見つけたり……というアレ)、もう戦争が終って戦後になり、平和の世になった。自分は大儀のために死ぬというチャンスもなく、ただ老いて無様に死んでいくのだろう、という意味のことを言っていました。
また、前述の学生運動での対話では、質問者からモロに「葉隠には死について書かれているが、あなたが心酔しているならいつ死ぬのか」みたいな無茶苦茶な質問もあり(w)、それに三島は苦笑混じりに、やはり自分は死ねずに老いていくのでしょう、みたいに答えているんですね。(これで怒らないのは大したもの。対話がむしろ楽しかったのでしょうか)。
そしてなんと、死の2週間前に三島の自宅へ文芸評論家が訪れて録音されたというインタビューもあり、そこで色々と答えているのですが、上に書いた番組での声とは違って、かなり沈んだ、覇気のない声で、度々聞き取りにくい感じでした。もう自決の計画作成は全て終え、あとは実行のみという段階だったでしょう。今風にいえばあきらかに鬱っぽかった。
今回気付いたが三島由紀夫という人は、メディアに出まくっていた人もであったのですね。現代的な作家像を体現していた人ともいえそうです。
個人的には、三島が実は特撮怪獣映画の大ファンで、あの有名人が誰にも言えずこそこそ一人で映画館に入って楽しんでいたこと(なんかわかるがw)、日本画家の東山魁夷も全く同じで、何かの拍子にそれがお互い知れて、雑誌の往復書簡で嬉しそうに相互カミングアウトした、って話がツボです(w)。
『美しい星』っていう全然宇宙人ぽくない宇宙人が出てくる長編さえあるからなあ……。かなり空飛ぶ円盤はお好きだったらしい。
著名なSF同人誌『宇宙塵』の初期の会合では、三島や安倍公房も顔を出していたそうですね。ほんと、この時期の作家は一筋縄ではいかないですわ。
タイトルを見てピンと来たあなたは、少なくともアラフィフ以上のはずw そう、青江三奈さんが歌った「伊勢佐木町ブルース」の話です。イントロで扇情的なハイストリングスと、青江さんのハスキーで低い「アン、アン」という”喘ぎ声”(音楽的にはスキャットと考えられる)が呼応しあう、一度聞いたら絶対に忘れられない名曲ですね。
なんか、いきなり聞きたくなったんですよ、Youtubeにも音源が上がっているけど、例によってあまり良いエンコーディングじゃないし、結局ベスト盤CDを買って聞いたがこれがやはり大変良いものなのですよ。聞こえない楽器の音がちゃんと聞こえる、アレンジが立体的によくわかる。ともかくこれは大人のPOPSだなあと、これもムード歌謡になると思います。
(ストリングスは音域の関係で少しピッチが悪いんだけど、そこがまた生の味。絶妙の効果です)
作詞・川内康範、作曲・鈴木庸一、編曲・竹村次郎。この中で川内さんは、昭和の数々の演歌・歌謡曲を手がけた希代のクリエイターですね。なんと、あの『月光仮面』の原作者でもあり(日本の特撮ヒーロー物の元祖!)、そして70年代にはこれまた大ヒットした子供向け特撮物『レインボーマン』も手がけられた方。自分はそっちは小学生のとき直撃世代なので、敵の「死ね死ね団」は怖かったなあ(一説ではこれがオウム真理教にまで影響したとか)。
ちょっと話が逸れましたが、そんなこんなで歌詞がまた素晴らしい。じっくりと聞き込んでいると、引き込まれてしまいます。
青江さんは、今から思うとクラブシンガーっぽいな、などと思っていたのですが、Wikipediaを見ると本当にクラブシンガー出身で、高校時代既に有名な「銀巴里」で歌っていらしたのですね。この曲のアレンジはジャズっぽいけど(アフタービートだし)、だから見事に歌いこなしておられるのかと納得。川内さんに見出されたのだそうで、この曲の他にも作詞担当は多数。
いや、しかしこのハスキーで低い声、これで冒頭の煽ぎ声のパートは、今から聞いても非常に良いですわ。凄いアイディアです、サビでまたスキャットが入るしね。
そして、ジャズだからこの曲を昔の歌番組の生ビッグバンド(+ストリングス)でやると、実に決まるんですね。カッコいいブレイクもありますよ、これがビッグバンドブラスで決まると超クール。そんなところまで考えられたアレンジであったといえるでしょう。
ま、この曲は大人が聞いても嬉しいが子供が聞いても楽しいんだよね(w)。なんかお姉さんがアンアン言ってるしシュビドゥバーとか言ってるし、子供にも大ウケ。真似してましたよ。青江さんはドリフの「8時だョ!全員集合」にもよく出演して歌唱されていたような記憶。
横浜には、この歌を記念した歌碑まであるそう。
平成も終り、令和の世からはるかに昭和中期のムード歌謡に思いを馳せる、そんな夜です。売れた枚数じゃなく、この頃のヒット曲は本当に大人から子供まで皆知っていました。
(ベスト盤には、後年リリースしたシティポップ調の曲まで入っていました。イイっすぜ)
To make a song with an oversea lyricist, we have to decide how we proceed the work practically.
After agreeing a main concept (idea), it starts like this:
(1) A lyricist writes lyrics at first, then a composer makes a whole music.
(2) A composer makes a music (melody) at first, then a lyricist writes lyrics. After that, a composer(arranger) makes a whole music.
In Japanese music producting scenes, (2) is popular method. I heard it is same in USA, too.
However, (2) gives much working to a lyricist. And this time, lyrics is very important. Therefore, we may take (1) method.
(I know rhyme is very difficult to make, Japanese lyrics has no rhyme except rap etc)
Probably, after a lyricist makes the first verse, a composer should receive it and make a music for the moment. Then we can share the image and feeling of the song.
And frankly speaking, I must remember a biggest matter of the project — it is a reward. Can I pay enough reward for the world-famous lyricist? Oh, I should know the answer. 🙂
Like this, there are many critical points in the project. If we take a human vocalist, it costs too. (and there is a difficulty of singing management, if she(he) is a native speaker. Really can she(he) take a best singing for a great lyrics? Would you have a time for advice to a singer?)
This is a difficult project to make succeed after all. Should we continue it? I would like to ask the sirs to think about it carefully with enough time.
From a stray-sheep composer, in the field of December.
ノイズに埋もれゆく君の手触り、きっと取り戻すから――。シンセポップ・ロマンス ふわり / まいみぃ 作詞:弦央昭良 作曲:弦央昭良 編曲:弦央昭良 Release Date:2024/09/20 JASRAC作品コード:305-9357-3 #AOR #...