実家に転がっていたオーディオ用の古いプリメインアンプ。いまどきフルのステレオコンポサイズで、てか80年代の製品だからイマドキじゃないか😅、まあ巷でいうバブルコンポってやつです。接触不良が出たので引退させてたんだけど、アンプとしてまだ充分稼動可能。
それで思いついた。マスタリング用のプロセッサ……のような感じで使えないものかと。マスタリング用のアウトボード、まあお高いものが多い。ちょっとしたスタジオにあるやつだと数十万円台~になってしまう。ウチは到底無理なので、こんな時は知恵を絞る。もしかしたら80年代のアンプに楽曲マスターを突っ込んだら、80sの音に色付けされて出力されるんじゃないか。そうでなくもビンテージな感じにまとまらないか。どうですかこれ、結構イケそうでしょう?
アンプはTRIOのやつで、確か当時8万円くらいだったので、モノはいいはず。TRIOはのちにKENWOODになる。この時代ご存知の通りオーディオメーカーも百花繚乱で、それぞれ個性があった。TRIO/KENWOODの音は、華やかで透明度が高く聞いてて楽しい音、POPSやAORなどによく合う系統でした。バッチリでしょう?
それで、実家からアンプを運んで、トランスがデカいの入っているから重いんだが、事務所兼スタジオでオーディオI/FからTAPE PLAY端子に接続。ところが、PHONE端子(TRS)からアンプのRCAへ変換ケーブル&変換プラグを介してつないだので、ノイズが入って閉口した。「プー」みたいなグランドループ音が440Hzあたりで鳴ってやがる。とりあえずPHONEの出力レベルを大きくして対処。今回はテストなので。
そしてアンプのPHONE端子から、また変換ケーブルでオーディオIFの入力(TS)に繋ぐ。
これで楽曲マスターを流して録ってみた。
結果は……80sサウンドは無理と判明。若干ビンテージ感は出たが、ちょっと音の輪郭がボヤけた感じで、周波数特性も極ハイと極ローはたぶん出てない。(ソフタイザーって感じ)
これをマスターに使えるかというと……かなり微妙。ということで結局転用は無理だな、という結論に。たぶん「スピーカーを鳴らす」方へ回路がチューニングされてるから、そこは仕方がないかもしれない。
もしうまく行ったら昔のオーディオアンプを集めてアウトボード転用大会をやろうかと思ったが、やはり世間であまりやられていないことは、この場合理由があったわけです。餅は餅屋、マスタリング用プロセッサの研究は今後も続けます。
2024/12/19
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