ユーロラック規格のモジュラーシンセですが、使い続けていて悟ったこと。どうも、これはどうやらメーカーごとに結構な相性があるらしい。
ウチはMoog mother32(これはセミモジュラー)とBehringerのSytem100ですが、こういう構成にしたのは、mother-32で足りない機能をSys100で補おうという腹でした。逆もまた然り。電気的には同じユーロラック規格なので、問題なくつながるはず……と最初は思ってました。
ところがこれが、微妙に信号の大きさが違ったり、反応速度やら反応係数やら……どうもしっくりこないことが多い。で、最近はなるべく別々にシステム内で完結するように音作りしています。ただ先日、Mother32からSys100のADSRへGATE信号を送り、CVをまたMother32に送り返してVCFをドライブ、っていうパッチで鳴らしていたんですね。
(知っている人はわかると思うが、ごく簡単なパッチ)
そしたら、しばらくしてMother-32の音が鳴りやまなくなっちゃって。ある音階が出っ放し。MIDI ALL NOTE OFFも効果なし。Mother32の電源切るまで鳴りっぱなしでした。
どうもアナログ回路が「暴走」したようだ。下手をすると、ハードウェアを壊すことにもなりかねない。焦りました。
それで思い出した。Youtubeを見ていると、海外の作曲家でよくモジュラーを揃えている人がいるが、同一のメーカーでモジュールを揃えていることが多い。MoogなりDoepherなりですね。たぶんみんなこのあたりの事情を判っていて、同一メーカーでシステムを組んでいるんだろう。(お金持ちの人は、複数の会社のシステムを持っているが)😅
やっぱり微妙な挙動の違いが楽曲派の人には大きな問題になるので、そんな感じになるのでしょうね。
モジュラーは今CVに奇怪なモジュレーションを掛けた自動演奏が主流だから、そちら系の人は、逆に各社バラバラのラックになっている。
電気的・物理的(サイズ)規格は合っても、微妙なところで相性があるってのは、ある意味面白い。導入を考えている方は、このあたりの事情も考えたほうが良いですね。
2025/01/26
モジュラーシンセ同士の相性
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