2025/01/26

モジュラーシンセ同士の相性

  ユーロラック規格のモジュラーシンセですが、使い続けていて悟ったこと。どうも、これはどうやらメーカーごとに結構な相性があるらしい。
 ウチはMoog mother32(これはセミモジュラー)とBehringerのSytem100ですが、こういう構成にしたのは、mother-32で足りない機能をSys100で補おうという腹でした。逆もまた然り。電気的には同じユーロラック規格なので、問題なくつながるはず……と最初は思ってました。

 ところがこれが、微妙に信号の大きさが違ったり、反応速度やら反応係数やら……どうもしっくりこないことが多い。で、最近はなるべく別々にシステム内で完結するように音作りしています。ただ先日、Mother32からSys100のADSRへGATE信号を送り、CVをまたMother32に送り返してVCFをドライブ、っていうパッチで鳴らしていたんですね。
(知っている人はわかると思うが、ごく簡単なパッチ)

 そしたら、しばらくしてMother-32の音が鳴りやまなくなっちゃって。ある音階が出っ放し。MIDI ALL NOTE OFFも効果なし。Mother32の電源切るまで鳴りっぱなしでした。
 どうもアナログ回路が「暴走」したようだ。下手をすると、ハードウェアを壊すことにもなりかねない。焦りました。

 それで思い出した。Youtubeを見ていると、海外の作曲家でよくモジュラーを揃えている人がいるが、同一のメーカーでモジュールを揃えていることが多い。MoogなりDoepherなりですね。たぶんみんなこのあたりの事情を判っていて、同一メーカーでシステムを組んでいるんだろう。(お金持ちの人は、複数の会社のシステムを持っているが)😅
 やっぱり微妙な挙動の違いが楽曲派の人には大きな問題になるので、そんな感じになるのでしょうね。

 モジュラーは今CVに奇怪なモジュレーションを掛けた自動演奏が主流だから、そちら系の人は、逆に各社バラバラのラックになっている。

 電気的・物理的(サイズ)規格は合っても、微妙なところで相性があるってのは、ある意味面白い。導入を考えている方は、このあたりの事情も考えたほうが良いですね。

2025/01/21

1/21 配信開始 「Winter Hexade」/ Brick Geist

きらびやかな雪の結晶の幻想夜話

 

 作詞:-
 作曲:弦央昭良
 編曲:弦央昭良

Release Date:2025/01/21
JASRAC作品コード:311-5858-7  

#テクノポップ #アンビエント #シンセポップ

ハイレゾ対応サイトでは48kHz/24bitで配信

2025/01/19

アウトボード環境完成

  とうとう足りなかったケーブルが届き、ラインセレクターからYAMAHAラックコンプ、そしてミキサーへの結線が終了。
 オーディオI/Fの都合で、アウトボードを使うときはミキサーのPHONEでモニターするしかない。(でないと信号がループしちゃうので)

 で、さすがにドキドキしながら各ハードの電源を入れて、WAVを流してみた。うまくいけばアウトボードを通った音がヘッドフォンから聞こえるはず。
 ところが、ヘッドフォンをつけた瞬間、聞こえてきたのは結構大きなノイズ音。「ズァー」みたいなやつで、これは明らかにグランドループ音でなくてデジタル系のノイズ。
 もう顔真っ青ですよ。😓 まさかパソコンから出てるノイズを拾っているのか、それとも……。TRSやXLRケーブルでノイズ対策はバッチリのはず。
 WAV自体は無事聞こえて、ソースのボリュームを上げると相対的にノイズは小さくなるが、これではとてもマスタリング用には無理……。犯人捜しは頭が痛い。

 ところが、なんかノイズが周期的に波打っているんですね。ふとYAMAHAコンプの上に乗っているRoland SH-4dを見ると、LEDがチカチカしていて、この周期とノイズのそれが同じ。まさか? と思ってSH-4dの電源を切ったら、ノイズが大幅改善。😚 こんなマンガみたいなことあるのか。
 まだノイズ自体は出ていたが、なぜかそっちもザザザ、ザザザ、みたいな周期が……。で、コンプの下の棚をみると、Roland TR-8がネオンサインモードになっていた。まさか、と思って切ったら、ほぼノイズ解消。おい。

 さらに、まだわずかなノイズが乗っていて、これは見当がついた。ミキサーにつないでいるFA-06、ということで電源を切ると、まあ静かなこと(こいつはFAの外部入力端子からのノイズだけどね)。これならマスタリングに使える。

 電子楽器類はミキシングやマスタリングのときは切っているので、これで問題ありません。いやはや苦労しました。
 今回、アナログシンセは一切ノイズを出していませんでした、これは立派。

 結論:アナログプロセッサーにデジタル電子楽器を重ねてはいけません。😑 勉強したよ。

 YAMAHAコンプはこうして正式に結線すると、結構いい音、ビンテージとかではないが。まずこれでなにか試験的にマスタリング(?)してみるかと思っている。

2025/01/16

昔の紅白での発見

  年末に昔の紅白歌合戦が放送されていて、最初だけ少し見ていましたが、これ第22回(1971年)だったそうで、今から54年前。白組トップバッターは尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」でしたが、なんか思い出してきて、この回自分はリアルタイムで見ていたようです。😃 家族団欒こたつで、じいちゃんばあちゃんもいたなあ。

 尾崎さん、ステージ奥から階段を降りて歩きながらの歌唱だったので、自分が見たところ少し歌いにくそうでした。ステージの真ん中に来てから流石に安定してたけど。

 次の紅組トップはなんと南沙織(シンシア)さん初出場。曲は「17歳」で、多少音程はふらついたが、NHKホール満員の聴衆を前に堂々の歌いっぷり。元祖アイドル歌手ですからね。アイドル以前にまず「歌手」なんですね。リアル17なのに物腰が非常に大人っぽい。当時子供だった自分も「なんてキレイな大人のお姉さんなんだ」と思ってましたよ。
(沖縄出身ですが、まだ返還前なので、なんと「来日」してのデビューだったそう)

 少しあとで「ピンキーとキラーズ」が歌っていましたが、ピンキーさんの歌の上手さに仰天。レコードとまったく変わらない揺ぎない音程とリズム。メロダイン掛けてるんじゃないからさあ。😓 声が渡辺美里さんと似ていることに気付いた。
 このバックで踊っていたのが、記憶だと左からザ・ピーナッツ、いしだあゆみさん、次がたぶん青江三奈さん、次が南沙織さん、一番右がたぶん岸洋子さん?でしょうか。
 南沙織さんが、曲の最後のほうで踊るのをサボっちゃうんですね。そして先輩に「圧」を掛けられて、また踊り出すという。このあたりはちゃっかり17歳😅、しかし度胸ありますわ。
 いやー、南沙織さんの肝の据わった大人っぽさに、感心した次第です。今更ながらこりゃ大物だよ(当然)。
 少し見ただけでも、歌を「聞かせてくれる」方ばかり。歌手って歌が上手い人がなるものだったんだ、と思い出せてくれる内容でした。

 オープニングのスクールメイツのダンスも良かったですね。昔の紅白は必ずこのシークエンスがあったんだけど、いつの頃からか廃止されてしまった。ネットメディアの記事通り、後のキャンディーズのスーちゃんいましたね、これもびっくりです。最前列ですね流石に。

 今はシンガーソングライターやバンドも多数出演するので随分風景が違いますが、こういうのもいいと思いました。昔の紅白といえど言うほど演歌も多くなくて、歌謡曲全盛時代、しかも洋楽っぽい曲も多いというのが発見でした。

2025/01/14

1/21 配信予定 「Winter Hexade / Brick Geist」

 きらびやかな雪の結晶の幻想夜話 

 作曲:弦央昭良
 編曲:弦央昭良

Release Date:2025/01/21
JASRAC作品コード:311-5858-7


#テクノポップ #アンビエント #シンセポップ

2025/01/11

岡宏さん安らかに

  昨年このブログでも少しご紹介させて頂いたビックバンド、クリアトーンズのバンマス岡宏さんが、11月に亡くられています。82歳という高齢にして、「BOSS★岡」名義で歌手デビューもされて、今後も活動していかれるのだろうな、と思われていた矢先でした。心よりご冥福をお祈り致します。(クリアトーンズが今後どうなっていくかは不明です)

 ヒカリ真王子さんが出演していたライブでクリアトーンズが伴奏していた縁で、岡宏さんにも声を掛けて頂いていたそうです。



 以下のライブでは、舞台脇で岡宏さんが聞かれていたとのこと。(著作権制限の関係上、外部では閲覧できませんので、Youtubeでご覧ください)



 後進の指導などにもご熱心な方だったそうで、以下はデビュー曲ですが、見事な歌謡曲/ムード歌謡となっています。

 日本の音楽界に巨大な足跡を残された岡宏さん、どうか安らかにお眠り下さい。


2025/01/09

ミキサーとモニコン到着

  アウトボード導入計画、じりじりと這うように進行中。😄 とりあえずミキサーとラインセレクター(モニコン)が届いたので、作業机に苦労してスペースを確保して仮結線。
 ミキサーはYAMAHAの一番小型のMG06。今回はちょっとしたアウトボードのバスを作って戻したいだけなので、迷ったが必要最低限のものにした。あとでサブミキサーとしても使えるという腹もある。

 某通販サイト、ってサウンドハウスですが、ミキサーの音比較という珍しい企画があって、限定的な条件ながら同一環境で各社のミキサーの音が比較できる。それを聞くと、結局ヤマハの音が一番良かった。全体的に音がクリアで、中・低域はパンチがある感じ。

 で、届いたMG06を見て驚いたのがその小ささ。単行本くらいのサイズなのに6ch入力でEQやフォンアウトまであるから、まさに精密機械という感じ。このサイズだと確かにフェーダーじゃなくロータリーツマミのほうが扱いやすい。

 FA-06つないで、Babyface ProFSの入力に戻してみたが、音は確かに少し変わるが、悪い感じじゃない。むしろ「ああ、これ聞き覚えがある」っていう、スタジオで録ったキーボードの音質になる。ミキサーも内部的に回路保護用リミッターが入っていますからね、こんな副次効果があった。非常に気に入りました。 

 ベリンガーのラインセレクターは、パッシブなのに案外機能豊富で、ルック&フィールはなかなか良い。あとはこいつからアウトボードへつないでどうなるか。
 ……なぜ繋がないのか。それはまだケーブルが届いてないからです。😅

2025/01/04

アウトボード導入準備

  アウトボード導入計画を進めていますが、考えないといけない要素がたくさんあって、通販サイトとにらめっこしながら四苦八苦。何かのプロセッサを買っても、それで終りじゃなく、置き場所やらコード引き回しやら色々ある。特にウチはまだミキサーがないし、今回はオーディオI/Fの入出力が少ない関係上、どうしてもラインセレクターみたいなものもいる。
 コネクタもTRSとXLRが混在するような状態になるし、そうするとコードの種類と長さは……なんて考えているとこんがらがります。

 最終的な解決方法として、置き場所が決まればコードの長さはわかるわけだから、まずミキサーとラインセレクターを買ってみようと思った。
 実は、ラックタイプのYAMAHAの古いステレオコンプレッサーを持っており、先頃シンセドラムに使ってみたら、いい感じに音にくすみや“リアリティ”が出ました。これをまずアウトボードの練習用に組み込んでみる予定。

 ラインセレクターですが、パッシブ(電源不要)のやつは意外となくて、中国メーカーの製品が2-3種類しか見つからなかった。中国は配線を間違えたりとか怖ろしいミスを平気でしですかすので😓、これも悩んでた。ところがしつこく捜していたら、なんとベリンガーとマーキーからも出ていた。
 アクティブ(電源必要)のやつは音が変わってしまう可能性が高いからね、当然オペアンプなり回路を通るんで。厳密にいえばパッシブもそうだが、ほとんど無視できる範囲のはず。(でなきゃ、世の商業スタジオは成り立たない)

 いやあまあ、こうやって悩んでいる時間も楽しいんですけどね、実は。饅頭怖い。

11/18 新曲「オールドソングス」/ Tombo

  いま、ただひとつの想いを伝えたくて――。CARPENTERSに捧ぐ  「オールドソングス」/ Tombo  作詞:弦央昭良  作曲:弦央昭良  編曲:弦央昭良 Release Date:2024/11/18 JASRAC作品コード:307-0643-2...