2024/05/31

比較AI論

 どうやらAIにも個性があるらしいってことを、最近気付いた次第。といっても比べてるのはGoogleのGeminiとMicrosoftのCopilotですが、対話していると雰囲気がかなり違うんですね。
 今の生成AIはデータを大量に食わせて作っているので、アルゴリズムはもちろんそのデータの種々選択でも完成するAIの挙動が違ってくるようです。ある意味子育てと同じで面白い(だから怖い話ですが、悪いことばかり教えれば、怖ろしい凶悪AIが出来るはず)。

 Geminiは、ちょっと技術ナードっぽいところがあるな、やっぱりGoogleさん家の子だから。またコンプラ遵守がちょっとキツすぎる感じがする、この辺りは家業が広告屋だから仕方ない(w)。一瞬何か回答が表示されたあと、検閲官みたいなプロセスが割り込んでそれを消すこともある。

 Copilotは、なんだかにぎにぎしい。どんな質問でもして下さいとアピールしてくるが、絶対答えるとは言ってない。優秀な営業マンという感じか? OS/クラウド屋だからコンプラはやや緩い。Geminiよりノリは良い、まさにビルゲイツ家の子という気がする。

 例として、また映画プロットでスマンが、「プーチン最後の二十日間」という映画の内容を両者に考えてもらった。Geminiは例によって「自分はただの大規模言語モデルなので~」とサボって終りだが、Copilotはノリノリで、なんと実在の俳優を挙げて配役まで表示していた(w)。
 じゃあ、ということで、「岸田文雄最後の二十日間」を考えさせたら、Geminiはサボり、Copilotはなんと日本人の配役まで考えてくれました。ところが、ストーリーを読むと、どうやらこの岸田文雄は一介のサラリーマンらしい。「首相・岸田文雄」でやっても変わりませんでした。さすがに国内政治はCopilotも忖度するか、残念。

 ちょっと思ったんだけど、このAIの忖度の部分だけを取り上げて分析すると、各国のタブーや権力構造・差別問題など、普段は隠されている部分が露になるんじゃないだろうか。どの会社も絶対公開しないと思いますけどね。

 それにしても、こんな最先端の技術が部屋にいながらにして無料で使えるんだから、それだけでも恐るべき時代です。

9/20 配信開始「ふわり」/ まいみぃ

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