GoogleのAI・Geminiのことを書きましたが、ふと思い立って、プログラムのソースコードを作れるか試してみた。一応、ネット記事情報ではかなり使えるレベルらしい。
元々の経緯としては、DAWのMIDIトラックのベロシティで、オーディオトラックのボリュームを変化させるプラグインが欲しかったわけです。しかもそれは、VSTでもAAXでも同様に動いて欲しい。つまりABILITYとProToolsで同じ動作をさせたいわけです。
まずはそういうプラグインがないか捜しました。
都合よくBlue Cat Audioに、Gain Suiteというフリーのボリューム制御プラグイン(なんとVST/AAX同梱)がありましたが、惜しくもこれはベロシティでなく、MIDI CCでボリュームを動かすものでした。
理屈の上ではこの前段にベロシティ→CC変換を入れれば良いはずですが、残念ながら間に合うものは見つからず。
更に調べていくと、やはりAAXのMIDI周りプラグインはVSTに比べて貧弱なようです。
そこで、ダメ元で、Gemini君にソースコード作成をお願いした……というわけです。
プロンプト
ProToolsで使える、ベロシティをCCに変換するプラグインのソースを作れ
(まさか、こんなニッチなもの、できないよなあ……)と思ってました。ところが予想を裏切って、数秒後にC#のソースを出してきたんです。驚いたのなんの(w)。
(注:音楽業界の皆さんへ。ここでいう「C#」はキーではなくプログラミング言語の名前です)
流石にすぐ動くものではなく、そこから手を入れないといけないものですが、まあサンプルプログラムとしては上出来な代物でした。ちゃんとAAXのSDKを使えなんて注意書きまである。
バグを持ってないかは不明ですが、こんなニッチなニーズまで対応できるとなると、プログラマもかなり職を奪われてしまうのでは……と心配になった次第。
生成AI、凄すぎですな。今後10年で世の中がすっかり変わってしまうのではないでしょうか。