最近オーケストラ曲を書いていて気付いたこと雑感。今度は純粋なインストの話。
これは理論書にも書いてありますが、アレンジのときコードトーンを重ねるならルートか第5音でないと、ハーモニーが安定しなくて変な感じになりますね(一応は)。逆にバンド曲やPOPS全般だと、根音はベースだけでもカッコイイ場合が多い(ルートを増やすとハーモニーが濁る)。
オーケストラの場合、音源といえども一音一音のオクタン価は非常に高いから(バイオリンセクションなら30名)、そのあたりが音響的に関係してくるのかも。
(逆に、それを利用して不安定な感じを出すアレンジも作れるはず…)
大人数の合奏でコードの響きを安定させるには、やはり根音が大切で、一種のハイ・ペダルポイントみたいな扱いで、増やした方が良いのかも(仮説)。
またそれに関連してボイシングですが、テトラド(4和音)の場合で、オクターブ離してもどうしても当たってM7が使えない場合がある。これは不思議だが、同じメカニズムが関係しているのかも。
こういう時の対策は、他の楽器でM7の音を出したり……ですね。逆にトライアド(3和音)はほとんどの場合、非常に美しく響きます。大昔に読んだクラシック系の理論書(入門書)で、M7が不協和音扱いになっていた記憶があるが、そのせいか。いや、記憶違いかも?(w)
テンションは、実は今のところあんまり扱いに困ることはないなあ。そもそもそんなに重ねませんね。
あと、意外と、ユニゾンやらTuttiが力強くてカッコイイ。ストレートな破壊力がある。複雑な演奏機構で単純なスタイルを取るのが美しいのかもしれません。
Kompleteのシンフォニーシリーズ音源ですが、使ってみたら意外とアーティキュレーションが少なかった。劇伴に的を絞った感じかそれにしてもバイオリンアンサンブルで8種って、ちょっとどうなのか(w)。音も、まあ劇伴ですねこれは。
シリーズにハープが入ってないのがショックっていうか、こりゃ酷いクレームレベル(笑)。劇伴で使いますからね。一応他に音源持ってるけどさあ…。
時々無性にオーケストラ曲も書きたくなるので、今後とも合間合間に書いていきます。
追記:ジャズの理論本でも、少し前のやつだとM7の音が準テンション扱いになっているものもある。現代的なハーモニー感進化のなかで、扱いが変わってきたんですね。