ふと思い立って、いつかは……と思っていたモジュラーシンセを揃えた。(自分はもういい歳だから、これ以上先延ばししてもいいことはない 汗)
ベリンガーのシステム100シリーズです。こんなやつ。
完全なアナログシンセサイザーで、80年代頃に出ていたRoland System100mのクローンです。(電子回路の保護期間は切れているので、権利的にはホワイト)
ユーロラック規格で作られており、任意のモジュールを組み合わせて好みの構成にすることができる。
電源やケースも別に用意しなければなりません。その意味で自作PCの世界に似ているかも。
こいつらは、パッチング(結線)しないと音が出ないんですね。まあ自分なんかはCV/GATEのシンセで育ったので、パッチ作業なんかは楽勝です。
アナログ回路だから、利用前に回路を暖める時間が必要だったり、チューニングが必要だったり、そもそも音域によって音程ズレがあったりね。
まともな楽音を出そうと思うと、物凄く手間がかかる。だからこそ、導入してから気付いたが、これは「楽器」なのだと。
冨田勲先生は70年代-80年代にこんな手間暇掛けて作品を作っていたのかと、改めて畏敬の念が湧いてきました。冨田先生が主に使っていたのはmoogのモジュラーだけど、80年代にはRolandのこいつらも何セットもスタジオに並んでいたので…。それを思うと、もうエンドルフィンがドバドバ出ますわ。
これ触っていると、気分が10代の頃に戻ってしまって大変です。
ようやく導入作業が完了したので(設置場所やオーディオの取りまわしも含めて)、今後の制作に活かします。
使用感など、またおいおい書いてみたい。