2022/02/26

中華アンプの品質やいかに

 アマゾンや楽天で売られている中国製激安オーディオアンプ、人呼んで中華アンプ。いやまあ、品質といってもそりゃあれだろう、と言われそうですが、評価欄を見ていると「値段の割りには……」というのが多い。下手をすると日本製のお高いオーディオアンプよりも……なんてのもある。サクラが多いにしても、星一つは大抵故障系だし、こうなると一体どんな音なのか興味が出てくるのが人情。
 迷いに迷って、とうとう誘惑に負けて買ってみました。値段を聞いて驚くなかれ2180円、これで12V2AのACアダプター付き送料込み。20W+20W出力で、入力はRCAのLR一系統のみ、USBもBLUETOOTHもなし。下手するとACアダプターだけで1500円とかするから、一体原価幾らだこれ。一応バス・トレブルの音質調整ができる。
 箱から出すと、本当に小さい。昔の畳んだガラゲーくらいしかない。筐体はアルミ製なので重量感はある、というかこの系統の中華アンプは元々車載用らしい。

 で、若干の期待と不安感を抱きつつ、CDプレイヤーに繋いで、YAMAHAの無印系25cmウーファー3ウェイのスピーカーを接続。音を出すと……

 あーこれは酷い(笑)。なんか期待通りのオチで申し訳ない……。これ、ハイファイとか筐体に書いてあるけど、そもそもオーディオアンプの音ちゃうよ。荒っぽい、とにかく大きな音が出ればいい、歪みとか原音再生とか何も考えてない、拡声器(のアンプ)だわこれ。中学時代に放送部で、学校の放送機材をさんざん弄り倒した人間が言うんだから間違いない。運動会なんかで使うアレですわ……。

 今回買ったのは中華アンプの中でも最低価格のもので(大抵ACアダプターは別売)、日本製のパワーICを使った製品も多少あるらしいが、こりゃオーディオアンプとはいえないものばかり、と思った方が良さそう。やはり評価欄はサクラばかりか。
 ハイファイオーディオアンプとして買おうと思っている人がいたら、止めましょう。まあ自分はACアダプターが使えるのでいいかと思った。

 やっぱり日本製オーディオアンプやスピーカーの音は全然違いますね。民生用としては、今でも世界最高品質なんだろうな(超お高い貴族価格の海外製品を除けば)。

2022/02/24

「錆色ペイロード feat.すいむ」MV公開

 弦央昭良の音楽プロジェクトACTiVATEの「錆色ペイロード feat.すいむ」、
MV公開しました。

2022/02/22

意外と難しい16ビートの歌唱

 公開デモ曲や非公開のや、それこそコンペ提出曲まで、これまで男女問わず色々なボーカリストの方に歌唱をお願いしてきましたが、ひとつ気付いたことがあって。結構上手いな、と思える人でも、特に若い人は意外とメロに16分音符が入ってきたり、あるいはバックが16ビートだったりすると、あらら……ってズッコケてリズムを外しちゃう人が多い。
 一時期のJ-POPに8ビート曲が多かった(?)影響かな、割と慣れてないんです。まあ曲がもともと難しいってのもあるかもしれないが。メロの頭の直前にシンバルがトリッキーに16分裏拍で鳴ってたりね。(最近は、ダミーでカウント入れますが、そういう時は)

 ところがこういう曲を難なく歌いこなす方もいて、世の中は広いなと思い知らされるわけですが、最近も居ましたよ。正直最初は歌えるかな?と半信半疑でしたが、見事に歌いこなしてくれました。もちろんディレクションはした。「こう直して」っていうの、これが勘のいい人だと、すぐ次のテイクで直っちゃうからね。言われてすぐ歌い方を変えられるってのは相当な実力です。伸び盛りで素晴らしい。
 ……という期待の新星的なボーカリストさんに、歌ってもらった曲がありまして、これは音楽プロジェクトACTiVATEでリリースします。お楽しみに。

2022/02/20

ヒカリ真王子さんが歌う「夢芝居」

 ヒカリ真王子さんが名曲「夢芝居」を、ビッグバンドの生演奏をバックに歌っています。凄い迫力なので皆様も是非。

 角川博さんもスペシャルゲストで登場。
 岡宏とクリアトーンズは、’70年代から活動を続ける老舗のビッグバンドです。抜群のアンサンブルとテクニックを誇ります。

2022/02/19

久々に聞いた「ルビーの指環」

 寺尾聡さんの「ルビーの指環」がラジオで掛かっていたので久々にちゃんと聞いたが、今更ながら本当に名曲です。シティポップというか、たぶんそれが進化・深化したAORというべきでしょう(実際昔はAORの代表曲の一つと言われてた)。
 ボーカルはもちろん、サウンドもアレンジも本当にスタイリッシュで格好良い。そして歌詞はズバリ「物語の世界」。好きな女性にルビーの指環を渡したが……というのは寺尾さんの実体験ではないはずなので。
 で、作詞・作曲も寺尾さんだと記憶していたのですが、今回調べたらこれは間違いで、作詞は大御所・松本隆さんではありませんか。職業作詞家の手になる、まさに物語の歌詞だったわけです。
(余談ながら、この曲に登場する女性はちょっとプロっぽい。当時から思ってた(汗) たぶん指輪は売られたはず?)

 Wikipediaで調べると、この曲は1980年発売。正にバブル時代の始まりに、こんなAORの名曲が出てきたわけです。当時は高い宝石を女性に贈ることも、(婚約以外でも)珍しいことではなかったはずです。しかしこの男性は振られて2年も引き摺っていたり、ちょっと情けないよね。

 アレンジとキーボードは井上鑑さん、他にもギターの今剛さんドラムスの林立夫さんを始め、錚々たるメンバーがバックを固めています。今改めて聞くと、結構ライブ感のあるアレンジと演奏だな……と。きっちり計算して作ったアレンジワークではなさそう。それが非常に楽曲に良い効果をもたらしているように感じます。

 こういう大人が聞いてもハマる曲って、今はなかなか少なくなりました。世の中には絶対存在するはずだけど、ヒットまで辿りつかない。寂しい限りです。これが160万枚売れたんですから、当時のリスナーは皆耳が良かったよ。
 自分はまだティーンでしたが、それでも滅茶苦茶カッコイイ曲だなと思ってました。周りの子たちも皆聞いてた。その意味では若者から大人まで鷲掴みにされた名曲です。

2022/02/18

「1983 feat.Tombo」のMV公開

「1983」のMV(ワンコーラス版)を公開しました。

2022/02/16

「春と修羅」の意外な発見

 今回は音楽じゃない話。

 国会図書館のサイトで蔵書をスキャンしたものが見られるのですが、その中に宮澤賢治の「春と修羅」もありました。賢治の生前発表された唯一の詩集ですが、これの貴重な現物が見られるのだからとても良い仕組みです。
 これを見てて気付きましたが、初期の賢治作品の中でも非常に重要な意味を持つ詩、「冬と銀河ステーション」は詩集の一番最後にありました。「春と修羅」は何度も読んでいるのに、意外と気付いてなかった。

 この詩は、ご存知の方も多いでしょうが、後の「銀河鉄道の夜」につながるイメージがふんだんに盛り込まれ、ほぼ間違いなく名作童話の誕生につながるきっかけになったと思われます。科学用語も散りばめられ、賢治以外には絶対書けない世界が現出しています。

 そして気付いたのですが、「冬と~」は「春と修羅・序」と明らかに対になっているんですね。最初と最後で、呼応しあうような関係になっている。あの「序」も賢治以外には書けない非常に新しい表現だったので、これは両方とも賢治は相当の自信があったのではないかと。
 自分も大好きな詩なので、これに気がついた時は嬉しかった。
(ちなみ、序のあと詩集の本編冒頭にくるのが「屈折率」)

 当時世間的な注目はほぼ浴びなかったものの、草野心平が一読して驚いてすぐ同人誌に誘い、中原中也に至っては心酔して座右の書にした詩集なので、たぶん二人とも序と冬と~には、大きな価値を見出していたのではないでしょうか。

 賢治は、作品そのものも凄いが、詩集の構成力にも並々ならぬものがあったといえそうです。
(編集者がいたわけではないので……)

 その他にも、この春と修羅の初版を見ると、当時の印刷とか紙の質感とかがデジタル化されているとはいえ伝わってきて、非常に興味深いものがあります。やはりオリジナルは貴重。お好きな方は是非。

2022/02/14

インタビュー第2回公開しました

 Dew Ridge Recordsのサイトで、インタビューの第2回を公開しました。

第2回 すいむさん(シンガーソングライター)

「無理やりブルーノ・マーズを歌わされて…」

 インタビューの第2回は、音楽プロジェクトACTiVATEの第4弾シングル、「錆色ペイロード」でfeatボーカルを担当したすいむさん。往年のボズ・スキャッグスを思わせるような、ちょっとアイロニカルなテイストのユニークなボーカルです。シンガーソングライターとして、自身の音楽プロジェクトも展開されています。

→続きはこちら
http://dewridge-records.official.jp/interview/iv2.html

2022/02/10

ロゴ作成・追加メモ書き

 しばらく前にロゴ作成サイトのことを書いたが、少しWindowsの3Dペイントや無印ペイントのことを調べていたら、驚愕の事実が発覚。なんと、二つとも背景に透過色を設定できたのね……。こういうのはヘルプ見てもなかなか見つからないが、ググると親切に説明したサイトがすぐ出てくるという(汗)。あるあるですが。

 こうなると、やはりわざわざ使いにくいGIMPでロゴ(あるいは文字入れ)作業はする必要なさそう。ロゴはペイントで作って透過背景で出力、それをGIMPに読み込ませる。レイヤーを自動的に割り当ててくれるから、半透明で重ねるなんてことも自由だし、大きさ・角度も自在に変更できる。
 さらに、GIMPの方のフィルタで文字に各種シャドウを付けれるんですね。
 ペイントは単純な機能しかないから、文字入れはまあまあ使いやすいので。
 ペイントでロゴが作れるなら、パソコンに入れるフリーフォントを揃えた方が良いなと悟った次第。

(おまけ。GIMPのプラグインで、「スマート消去」というやつを見つけた。Photoshopなんかにもある、特定画像から邪魔な人や物体だけ消すやつね。さすがにAI的なものでなく、単純に周囲から類推するだけだけど、背景が単純ならキレイに消せます。ご興味のある向きはググって調べて下さい。あと今回知ったのは、GIMPのフィルタやプラグインがPhythonで書かれているってこと。結構昔からみたいだ)

2022/02/07

新曲「錆色ペイロード」配信開始

 弦央昭良の音楽プロジェクトACTiVATEの新曲、「錆色ペイロード feat.すいむ」が配信開始になりました。

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(他、国内外の主要配信サイトでリリース)

2022/02/05

カラフルな3枚

 サブスクでコツコツ聞いている音源シリーズ。

 グリーンのやつ聞いた。最初はアイドル路線なのかな?と思ったが、レコード時代のB面からはAORになって素晴らしかった。たぶんA面とB面で方向性を変えたのかな、上からの指示的なもので。(←前2作の振れ幅が大きかったので、安全策的な) これはキュートAORですね、ちょっと他に例を見ないかも。敢えていえば初期のTさんとかか。プロデューサー&アレンジャーの方が達人のような職業作家なので、これも間違いのない出来。

 続けて灰色のやつ。演奏やミックスは流石に海外録音盤で素晴らしいが……実はアレンジはあまり評価できない。というのは、やはり彼らは日本語の歌詞がわからないし、曲調や歌詞の世界も本当には理解できてない。なのでほぼ全部ツボを外しちゃってる感。サウンドは格好良いのに、どこかチグハグな印象を受ける。海外プロデュースあるあるな仕上がりになってしまった。

 青色のやつ。あれれレコード会社が違う、なんかありましたか(汗)。てな話はおいといて、前半はかなり雰囲気沈滞。落ち着きというより落ち込み。アレンジも単調で「?」な感じ。ところが……後半からの巻き返しが凄い。特に肖像曲。これはたぶんこのアーティスト最高レベルの、自力で曲そのもの=単体で勝負できる作品では。隠れた名曲でしょうか、シングルカットされてないし。セルフプロデュースだったそうで、この1曲だけで成功といえそうです。見事なAOR/CITYPOPのアルバムでした。

 この方はもっと評価されてしかるべきだと思っています。このシティポップ/80sブームの中で、何かのきっかけで再ブレイクも有り得るのでは。というかそうなることを祈っています。本当にリスペクトできるアーティストさんです。リスペクトですよ、それ以外にないですよ。

2022/02/03

「東京待ちぼうけ(Cover)」配信開始

 ヒカリ真王子さんの歌うムード歌謡の名曲、「東京待ちぼうけ(Cover)」が配信開始になっております。弦央昭良が編曲・ミックス・マスタリングを担当させて頂きました。

11/18 新曲「オールドソングス」/ Tombo

  いま、ただひとつの想いを伝えたくて――。CARPENTERSに捧ぐ  「オールドソングス」/ Tombo  作詞:弦央昭良  作曲:弦央昭良  編曲:弦央昭良 Release Date:2024/11/18 JASRAC作品コード:307-0643-2...