まだ暑いのでギリギリ秋じゃないということで。
実は夏のボーカル曲三部作でした、なんとか間に合った。
世界よ、これが2018年版Orchestral AORだ!
なんと驚異のフルオケ曲です。弦、金管、木管、打楽器、クワイアすべて入っています、文字通りのオーケストラ総力戦。では早速いきましょう。
「届かないラヴレター」
feat.寺島 稔
今回はフルオケが主人公のアレンジですがAORなので、エレキギター、チョッパーベース(スラップ)、エレピ(ローズ)、ドラムスも入っています。特にドラムはツインドラムであり、曲のテーマに合わせてポップミュージックとしては最大級の重厚長大な編成にしました。
フルオケの弦を使ったAORはあっても、ここまですべて入れ込んだ曲は世界を探してもないのでは?…なかったらいいな、と思ってます(w)。世界初だからね。
しかしあれだね、フルオケのアレンジといってもそれほど苦労しなかったというか、オケの楽器編成(パート)ってそりゃ長年の蓄積で非常に整理されていて、音域ごとに楽器の持ち分って決まっているし、弦・管・打楽器…と使い方も(前衛音楽でない限り)決まっているじゃないですか? 普通はバイオリンの下にビオラ、チェロ…と重なっていくわけだし。それぞれ楽器の使い方なんて、クラシック聴いてれば典型的なやつはほぼわかるから、それを参考にすればいい。
アカデミックな管弦楽法を知らなくても、ここまで形になりますよ、ってことでこれが実例です。
(さらにいえば、フルオケは楽器の「定位」(場所)も決まってるんで、ミックスで悩む必要はない)
とはいえ、ツインドラム、ティンパニ、チョッパーベース、コントラバスと低音のモンスターが揃ってましたので、その点でミックスは苦労した(w)。定位はバラけているんだけど、コンサートホールでライブ録音…を想定したミックスなので、低音の反響もぐわんぐわんくる。
そのあたり、どう避けたかは、今回は企業秘密にしますか(笑)。
気が向いたら別記事で書くかも。
今回は、ご自身でアーティスト活動もなさっている寺島稔さんに歌って頂きました。
ほとんど類似曲がない、キーも女性ボーカル並みに高い曲を、ファルセットのシャウトを交えて、見事に歌いきっていただきました。大感謝です。(ほんと、あっしが好きに書いた曲はシンガー泣かせだよなあ、とつくづく思っていますw)
この曲は最近やってきたことの集大成だったので、ミックス・マスタリングも無事終わってこうして公開でき、ひと安心です。フルオケ曲は書いてて楽しいのでまた挑戦したい。