今度出す曲で、ボーカルトラックに「Pro VLAII」を使ってみた。といっても掛け録りでなく、シンガーさんのボーカルデータをアウトボード(VLAII)に通す形での処理。(これはマスタリング時の処理と同じ。1chだが)
一応軽くゲインリダクションが起こる設定にして、VLAIIの出力を再びオーディオI/Fに食わせる。
これで録ってみたが、高音域が華やかな女性ボーカルだったせいか、少しハイ落ちが見られた。コンプとしての働きは非常に良いですね、シルキーでスムースな感じで、真空管サウンドの色も付きます。
ちょっとEQでハイを持ち上げればいいか……その時はそう思ったのですが、これがミックスにどハマリする前兆だったとは。😅
・EQでハイを上げてもなかなか抜けや艶が出ない
・上げすぎてスピーカーで聞くとボーカルが時々共振
・アレンジの関係で、ボーカルにバックトラックが被りまくる
・結果サイドチェイン掛けまくり
・プラグインコンプとの兼ね合い・バランスが激ムズ
・VLAを通すだけで、複数ポイントで共振が発生していた
結局今回最終的には、VLAIIはごくごく軽いコンプレッションに留めて、プラグインコンプを2段とする形で落ち着いた。
もちろん共振はEQで取った。
まさかVLAIIがこんな挙動をするとは思わなかった。
ハイ落ち対策には、プラグインチェインの最上段にWaves Vitaminを入れた。これで抜けが良くなった。
最後はもう、ミックス弄りすぎで感覚おかしくなるギリギリのところまで行って、瀬戸際で完成。怖いですね。世界のトップエンジニアでも弄りすぎると間違えるらしいから。
VLAでのボーカル処理については、まだまだ研究が必要と痛感した次第。
(もともとステレオバス用のコンプ、という話もある。が、Geminiに尋ねてみたらボーカルコンプとしても評判は良いらしい)
2025/03/16
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