アナログシンセmoog mother-32を導入しました、今月初旬に。こいつはセミモジュラーになっていて、内部結線ですぐ音が出るんですが、必要に応じてパッチングでより複雑な音色が作れるようになっている。
やっぱり冨田勲先生が愛用していたメーカーだし、いつかは……なんて思っていたが、もうベリのsytem100を導入した勢いに任せて、今しかない、と。
で、早速制作に使ってますが、実際にオシレーターの音をヘッドフォンで直に聞いて、ツマミを回して音作りをして気付いたのは、出音が上品・上質ってことです。Youtube動画だけでは気付けなかった。高品位という感じとは違うんですね、アナログだから。貴族的でもない、正にアメリカのアッパークラスな感じ。
冨田先生はクラシック畑の方でもあられたので、それも影響して気に入られたのかもしれません。まあローランドなんかはこれに比べたらチャキチャキの平民だな(w)。
1 VCOだったりENVもAD(S)だったり、仕様は絞ってますが、パッチセクションに面白い機能があったりして、これ1台で音作りの小宇宙を形作っている感じ。全体的な使用感はまさに「楽器」で、パラメータの動きも非常に音楽的で感心してます。このあたりは流石天下のmoog。
ただ感心してばかりもいられない、どうやらMIDIチャンネルの設定がどうしても出来ない(w)。たぶんバグで、ファームウェアの2.0が公開されているが、まだ未適用。やっぱりアメリカ製品はどこか心配…。
こいつも当然外部のモジュラーと連携できるので、その辺りも挑戦していきたい。(CV信号の仕様が違うのでアッテネーター等がいるようだ)
最後に、やっぱりモーグじゃなくムーグだと思いますよ。Sorry, Dr.Moog. It’s a bleating of cows in Japan.
それでは皆様よいお年を。