またぼやっと制作話を書いてみます。
Ozoneでマスタリングしていて結構前に気付いたことだが、これってボーカルが2mixより大きくなるね(少なくとも聴覚上は)。ボーカルだけでなくコーラスも大きくなる。だから人の声にフォーカスするように作動してる。
たぶんそういうニーズを汲んでアルゴリズムが作られたんだろうが、つい忘れて痛い目に遭いがち。2mixでジャストの音量だと、マスタリング後にボーカルが大きくなりすぎるから。だから2mixはやや抑え目ぐらい(バックキングがやや大きいかな?…程度)がちょうど良い。
このあたりも、ヘッドフォンやミニコンポではなかなか判別がつかず、フルサイズのステレオコンポでようやく気付いたりする。
……しかし、毎回このステレオコンポの話も書いてるが、このネット配信時代に本当にコンポをリファレンスにするのが正解か、ちょっと疑問になってきた。モニターSPの他は、ミニコンポかラジカセにすべきじゃないか、とか。以前も書いたが、音圧を上げたマスターは、ハイファイのコンポで聞くと、結構耳がつらい音になる。かといってそっちにガチッと合わせてしまうと、今度は音圧が足りなくなるんじゃないかと心配。
(まあ、コンポだと純粋にアラが見えることが多いから、助かっているけど。逆にいえば、今のところコンポであわせると、他の環境でも録音物のバランス・品質は向上します)
マスタリングも、目指す「音」によって、正解が複数ある世界だから、考え考えその時々で(曲によって)ベストの答えを見つけていくしかないのでしょうね。