WavesのNxというプラグインがありますが、これはヘッドフォンでスピーカーの音場を再現するというもの。
スピーカーで聞くと、空気の中でL・Rの音が混ざるから、実はヘッドフォンで聞くのと違う感じに聞こえるんですね。(ソフトになる、といえばいいか)
実際使ってみると、なかなか面白い聞こえ方で、一応まあまあの再現度に思えます。
ヘッドフォンでミックスしている時、最終段にインサートして軽く確認するのには最適。「自然」な感じに音場が広がるので、バランスが取りやすい。(しかし、Nxでミックスの破綻を見つけたことはないなぁ。そのあたり、絶対に本物のスピーカーには敵わない)
前置きが長くなったが、このNxには面白い機能が付いていて、Webカメラでミックス中の自分の顔を写すと、自動で顔の向き&距離等を測定して、なんとスピーカーのシミュレーションに反映してくれるんですね。実際に聞いている時のように音場が変化します。頭を動かすと聞こえ方が変るわけ。
画面を見ているとサイバーな雰囲気で笑えます。
よくもまあこんな簡単な機構でそんなことを実現するもんだと思いますが、さすがにレイテンシ等も発生しており、完璧な自然な追尾にならないようだ。むしろ、しばらくやっていると違和感の方が大きくなる。
やっぱり、玩具のレベルだなあというのが自分の結論だけど、これで気付いたのは、案外ミックス中は身体を変に傾けたり、頭を左右どちからに向けていたりと、「正しい姿勢」ではないのだということ。変な発見をしたのであった。
(NxにはBLUETOOTHかの特製デバイスで追従する機能もある。こっちもレイテンシは出るらしい)