花粉症が目に来て毎日目薬は朝夕2回ですわ。これ酷くなると激痛ってレベルまでなるからね。スギだけでなくヒノキで出ることもあるし、皆さまも発症しないよう祈ります。ある日突然来ますよ、前兆ないですよ。
そんな中、阿久悠さんが書かれた本を読んでいて思うこと(歌謡曲の周辺みたいな内容の新書)。以前も思ったが、この方はいつも最新の流行や世の中の大きな動きを、意識して詳細にリサーチしてたようですね。それは職業作詞家として、どんな注文にも応えるためネタ仕入れという意味もあったろうし、作詞の実務で流行を取り入れないといけないということもあったでしょう。経歴を拝見すると、もともと広告代理店勤務で、そこから作詞を始めて専業になったらしい。後には作家業(小説)にも手を広げられますが。
そういえば昔NHKの番組で出演されていた時、毎日自家製壁新聞みたいなやつをノートに書いている、という話をされていたと思う。無論手書きですが、見出しやレイアウトにも配慮して、大きなニュースや面白い事件がメモ程度の「本文」で記載されていて、確かにこれはネタ帳になるな、と感心した記憶があります。もともとは日記をつけていたそうですが、後から読み返すとイヤになる、あの時あいつはこう言ったどうしたと細かいグチばかりで、と。(主に学生時代、自分もすごく心当たりがある(笑)。日記が続かない理由ってこれなんですね、ズバリ言い当ててるのは流石。司会の夢枕獏さんも頷いてました)。このノート新聞も、読み返しているとこの時はこんなことがあったな、と不思議と日記代わりになるという話でした。
その阿久さんのような作詞家でも、ある時期から仕事がかなり減っていったと聞きます。(この方クラスは別格としても、食えなくなる人も出るくらいだった)それはズバリ、シンガーソングライターが台頭したからなんですね。阿久さんは彼らにはなかなか批判的であったらしい(作詞の部分で)。
それはともかく、ヒット曲を作るのためには、それこそ広告代理店的な、情報リサーチの必要性もありそうです。考えてみればプロダクションはどこもやっているんだけど。最近話題の某ユニットも、あれは仕掛け人が売り方なんかをネット時代に合わせて詳細なリサーチをして、入念に準備したと聞くし。
商業音楽である以上、売っていくためには戦略やリサーチはやはり要るということでしょう。それはたとえ小規模なインディーズでも同じ。もっとも、自分の好きな音楽だけを好きなように作るという道もありますが……。