録画したガンダムORIGINどんどん消化してる。これは要は40年前の1stガンダムの「余白」に、安彦良和が書き込みをいれているわけで、当時は薄っぺらだったキャラの背景が膨らまされていて、ああそうだったのかと、リアルタイム世代のおじさんとしては嬉しかったするわけです。
これだけの余白を作っておいた富野由悠季も凄いけど。以下再び無配慮なガンダム話。
なんと、シャアとセイラの母は、またもジャズシンガーだったんですね。いやどれだけジャズシンガー関係しとんねんこの話は(安彦さんの青春時代はジャズ喫茶全盛だったから?)。クラブ・エデンで歌っている時、政争に疲れた素敵なおじさまジオン・ダイクンが来店し、そのまま二人は深い仲に。そして一緒になり二人が生まれる。シンガーのご子息だったのか、その割りには音楽と全く関係ない生活しとんなぁ。
シャア母はハモンの先輩シンガーだったらしい。
そのハモンといえばランバ・ラルだが、何かというとエデンに来てハモンの膝枕でうたた寝したり愚痴を言ったり、まあザ・駄目人間という感じ(笑)。イメージ違うなあ。
店もいつしか閉店し、この人、ハモンがいなかったら不養生で死んでるな。ランバラル部隊はハモン姐さんが主役でしたか、道理で姐さんがアムロを追い詰めるわけだ。
現実世界でも、デキる女性は男の何倍も仕事ができるんだよなあ。駄目系男子としては怖れおののくばかりですw。
そのラルが再び軍を辞めた理由は、ドズルに命令されたコロニー落とし作戦を拒否したから。そしてその詳細が今回描写させるが、コロニーに毒ガスを放ち住民を虐殺、外部エンジンを噴射させ地球へ自由落下させるという、凄まじいものだった。
落ちたコロニーが原因で全地球的な天変地異となり、人類の半数が死ぬ、という大惨事(恐怖の大王的なやつ)。こんなに怖ろしいものだったのか。諸世紀読んだらノストラさんが予言してるかもしんない。無理か。
ガンダムの世界の地球があんなに荒廃していた理由がようやく納得できる形で描写された。この辺りから、ジオン側に肩入れしていたオリジンの物語が、連邦側からの視点に傾くかな?
コロニー落としにザビ家全員がドン引きしてたり(発案者ギレン閣下)、シャアの容赦ない冷酷さときょうきんな一面、アムロが上級国民だったり、これは楽しい。ハマったので全部観よう。