エレキギターでテレキャスターって種類のがありますね、フェンダー社のやつ。現代日本だとまだロック全盛なのでバンドの中であまり見かけないけど、メジャーでないシーンでは愛用者を見かける。高音がギラギラした独特の音がするギターで、エレキなのに不思議とアンプラグドな味もする。
(ぶっちゃけカントリー&ウエスタンやソウルではよく使われている。すぐ思い浮かぶギタリストはコーネル・デュプリーだな)
このテレキャスについてちょっと必要があって調べてて、そういえばカーペンターズでも使われていたなあ、と思い立ち、確か名曲「TOP OF THE WORLD」もそうだっけと、こんな時便利なYoutubeへ。そしたら出てきたのが以下のレア動画。
なんと、ホワイトハウスでのライブだそう。あの建物、こんな陣容が入るホールがあったんだな。1973年5月、臨席していたのは西ドイツの宰相とニクソン大統領(笑)。
冒頭でライトが落ちる前、リチャード・カーペンターの右後ろにちらっとギタリストが映りますが、やっぱりテレキャスでした。
まあ、そんなことより、これはガチ見してしまいますよ。カレンはドレス姿で素敵です。ドラムも叩きますよブラシで、ドラマーですから。
曲の最初と最後に「ヒーハー!」言ってますね。やっぱり、この曲は二人の中ではカントリーなのだな。
映ってないけど生ストリングスいますね。この音は7人編成くらいかな?
さらにハープまでいます。さすが70年代、すべて生でこれは豪華。
(まあ、ただもう少し時代が下った時のライブも見てみたら、そっちのギタリストはセミアコ(たぶんギブソンの335?)でしたけど。途端にジャズっぽくなり面白い)
こうしてみると、リチャードはやっぱイケメンだな。これならリチャード違いのクレイダーマンとも勝負できそうか?(笑) カーペンターズというとカレンばかり語られるけど、多くの名曲を書いたのはこの人ですから。ソングライターとしてはすでに歴史に名を刻んでいる人(ちなみにまだご存命です)。
(なお、あの名曲たちの歌詞を書いたのは、元はリチャードの大学時代の友人だった人らしい)
ま、それにしても、カレンが80年代初頭に拒食症で亡くなった時は、本当に驚いた。まずこの病気が日本では全く知られておらず、当時のワイドショー見てて憶えているけど、アナもコメンテーターも、医師的な人の解説聞きながらポカーンですよ(視聴者も)。まさか身体は健康なのに精神的なもので食事が喉を通らなくなるなんて。それから10年位たってようやく日本でも一般化した感じ。
で、例によって今回もWikipedia見てみたら、大変なことが書かれていた。ある日カレンが「おにいちゃん、私太っているかな?」と聞いたらしい。そしたらリチャードが「ああ、ちょっとな」と何気なく答えてしまったんだと。おい兄貴、それはいかんぞ。それがカレンのダイエット心に火を付けてしまったと。
実際どの映像見ても全然太っているように見えないんだけど、強迫観念ってそんなもんかもしれませんね。他にも音楽雑誌に「Fat Sister」と書かれたりとか、これだけの人気デュオだったので、色々と批判されたりもした。当時はメディアの力も強かったから。
それにしてもYoutubeはレア映像の宝庫ですよ、一体どこにこんなビデオが残っていたんだか。関係者のリークなら、こういうのは超・大歓迎ですが。
(追記:大物ユーザー忘れてた。日本だと布袋寅泰がテレキャスの愛用者でした)
(追記2:どうもこの映像、DVDにも一部が収録されているらしい)