カセットテープで思い出した話。昔はカセットデッキという、オーディオコンポ用の高性能録音再生機が、それはもうたくさんのメーカーから星の数ほど発売されていました。
ところが今は、それらのオーディオメーカー・ブランドもほとんどが消えていき、今やカセットデッキを生産販売している日本メーカーは、どうやら一社のみ、それはTEACです。
音楽をやっている人なら絶対知っているメーカーですね。今もミキサーやらオーディオI/Fやら、デジタルハンディ録音機とか、音響関連の製品をたくさん出していますが、昔はカセットデッキも評判の良いメーカーでした。
そのTEACの作っているのが実売5万円台のダブルカセットデッキ(また若い子がわからん用語が出てきた😌)で、たぶんそれほど利益も出ないと思うんだけど、意地で出しているんじゃないかという雰囲気の製品。
ここからが本題ですが(😄)、製品ページ眺めてたら気付いたんだけど、なんとドルビーノイズリダクションって、今はもう正式な回路は作れないんだって。カセットレコーダー需要急減で、対応ICが生産中止になってしまっているそう。
それで、TEACの技術陣が急遽、特許や権利に抵触しないよう、ドルビーNRで録音されたテープを正常に再生するため、ドルビー代替回路を設計して、それをこのカセットデッキに搭載しているらしい。スゲー話ですわ。さすが技術のTEACです。
ドルビーといえば、今は5.1chなりアトモスばかり有名ですが、元々はカセット用のノイズリダクションで名を馳せた会社ですからね。それがIC廃版で作れないとは……。
いやはや、こんなところでも時代の流れを感じてしまいました。
メタルテープ、クロームテープ、ありましたね。ノイズリダクションのdbxとか(dbxもサウンドプロセッサ関連で存命ですが)。
カセット関連の技術は、そろそろロストテクノロジになりつつあるようで、精通している技術者は非常に少なくなっているようです。
2024/08/28
カセットとドルビー
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