矢沢永吉さんが巨額詐欺に遭った事件です。
実は自分の世代にとっては有名な話で、完全に立ち直ったことも含めてやっぱりとんでもなく凄い人、いうのが共通認識ですが、簡単に言うと90年代に35億円を詐欺で失った、それがオーストラリアに自分たちの音楽スタジオを建設するための資金だった。それを現地で設立準備を任せていた人間に、「全て」遣われてしまったのですね。
(これは銀行からの借り入れ金で、全部負債=借金になってしまったそう)
この事件の再現ドラマと矢沢さんのインタビューが流れていたのが、先日のTV番組「ザ!世界仰天ニュース」。ヤフーニュースでも出ていたので、読んだ人も多いでしょうが、番組自体もTVerでまだ観られるので、是非。
インタビューでは、当時のマスコミに散々叩かれた(脇が甘かったという論調で)ので、それで却って反骨精神が芽生えて破産を選択せず返済しようと思ったということでしたが、リアルタイムを知っている人間としては、少なくとも大手メディアはかなり同情的だったように思います。
当時自分が思ったのは、矢沢さんのような超大物でも(当然業界のことは知り尽くしているわけだから)、こんな巨額詐欺に遭うのか、ということでした。音楽業界は怖ろしいところだな……と。(当時自分はライターの仕事をもう始めていた)
これ、バブル崩壊直後くらいの時代だけど、まだバブル紳士の最後の生き残りが跋扈していたのでしょうか。
詳しいことは番組を見て頂くか、下の記事でも読んでいただくとして……。
OAまとめ
矢沢永吉が衝撃の真相を語る!35億円詐欺事件の真実とは
https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324ejguxsq6vd8rn3tv.html
当時の報道だと矢沢さんは首謀者二人を告訴してない、ということでしたが、これは海外が舞台の事件だったので、国内では手の出しようがなかったようです。今回の番組で、きっちり豪州で有罪にして懲役にしたことがわかりました。35億というのはあちらでも歴史的な詐欺事件だったそうで、その後詐欺防止のため法律が変わってしまったのだとか。(それでもお金が返ってくることはない訳で…)
番組では触れてないけど、矢沢さんは借金完済どころか、その後夢だった音楽スタジオまで設立されてますからね。本当に生きるレジェンドとしか言いようがありません。