アナログモデリング系のチャンネルストリップを結構使っていて、具体的にはWavesのSSL(G/E) Channelだけど、以前も書いたがこれは結構はっきり「色」がつくので、ポップス系には迫力が出ていいんですね。
ただ多トラックで使いすぎると、音が濁るみたいな現象が出てきて、ミックスに透明感がなくなりますね。(というか、なんだか落ち着かない奇妙な音になる)
一種のサチュレーターと言ってもいいんじゃないだろうか。サチュなら全チャンネルにかけるという人は(多分)いないだろうけど、チャンストはつい便利だしどんどん使ってしまって、気付いた時にはマスタリング後の最終段でなんでこんなにぼやけているんだろ……と悩む結果になる。
今回、それがどうしても曲調に合わなかったので、チャンストの大半を普通のコンプやEQに替えてみたら、音がクリアになって驚いた。
なんでも適材適所だなあ、とは思うけど、下手をするとABILITYの組み込みEQやCOMPやサチュで足りて、一体なんなんだ、と思ってしまった。これで間に合うならプロジェクトは非常に軽くなる。
ただし、確かに「マジック」はなくなるので、そこは外部の良質なサチュを挿すなり、ステムに色づけ系コンプやEQを通すとか工夫がいるかも。(あるいはマスタリングの仕事か)
アナログモデリングを有り難がるのもホドホドにしないとね。それより基本に忠実に腕を磨いたほうが、最終結果は良くなる。
2022/03/27
ミックスの気付きシリーズ
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疾走雪上車はてしなく――。アナログリズム・テクノポップ 作詞:- 作曲:弦央昭良 編曲:弦央昭良 Release Date:2024/10/15 JASRAC作品コード:307-0651-3 #テクノポップ #エレクトロニカ #シンセポップ
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・この曲ではまずアナログシンセで、大規模ストリングス・アンサンブルを作ってみたくて、アレンジを制作した。もちろん多重録音で実現。 ・シンガーの方に渡したカラオケではソフトシンセで仮入れしてあり、実際に収録された歌を聞きながら、ミックス直前の段階で音決めをして、声部ごとにアナログ...