ちょっと必要があって、ジョン・コルトレーンの「Giant Steps」をYoutubeで捜して聞いていたら、コメント欄が完全に世界のジャズ野郎諸兄の大喜利状態でした。
ご存知のない方に、コルトレーンとはサックス奏者でジャズの巨人の一人、Giant Stepsとはテンポが比較的速いのにほぼ一音ごとにコードが変わるという高難易度曲です。また理論的にもかなり面白いことをしているのですが、これに即興演奏を乗せるというのはプロでも至難の業でした。
この苦行ともいえる演奏、実際何度も録りなおしたそうですね、この時は極限までビバップのルールを追求する方針だったので。(これがモダンジャズの最初の限界、この後マイルスがモードを導入する)
で、まあそんな高難易度曲なので、ジャズプレイヤーの腕試しに今でもよく演奏されているし、ぶっちゃけスタンダードの一つなのですが、プレイヤーにもリスナーにも非常に愛されている名曲なのですね。
そんな曲のコメント欄がなんでこんなことに……。
Flanagan: What key are we in?
Coltrane: Yes.トミーフラナガン「おれたち今どのキーにいるっけ?」
コルトレーン「イエス」(←キリストかと思ったらなんかネタ元があるらしい)Me: i can make a song in 2 keys!
John Coltrane: hold my beer.自分「おれは2つのキーで曲を書けるぜ」
コルトレーン「ビールでも飲めよ」(これも訳難しい)This is ADHD in real life!
(この曲は)リアルADHDだ!
……とまあ、こんな感じ。残念ながら英語のジョークはどこが面白いか、わからんやつは全くわからんなあ。
世界のジャズラバーの皆さんがわいわいやっている感じがして、それだけでも楽しいですが。まさかコルトレーンも60年も経ってからこんば場所でネタにされるとは、夢にも思っていなかったはず。
こ、こるは、これは、笑いが、トレーン。
お茶の間大爆笑ですね、ジャア今夜はここまでにステップス。
(追記:”hold my beer”で慣用句らしい。今からバカなことをしますーって意味らしいが、ますますわからんジョークやね。HAHA → わかったぞw「おれが今から3つのキーで曲を書く」ってことか)